全文完全対照版 老子コンプリート - 本質を捉える「一文超訳」+現代語訳・書き下し文・原

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全文完全対照版 老子コンプリート - 本質を捉える「一文超訳」+現代語訳・書き下し文・原

  • 著者名:野中根太郎
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 誠文堂新光社(2019/04発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784416519110

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内容説明

無知であれ、弱者であれ。 無力を知ってこそ、自由に生きることができる。 「無知無欲であれ、無為であれ」 「足るを知るものは富む」 孔子の『論語』が儒教の根底思想として親しまれてきたのに対し、『老子』は道家の神髄を説いて人々に寄り添ってきた。 ともに2500年以上の歴史の検証に耐えてきた思想書である。 自己研鑽し、学問を通して知識を増やすことは、かえって人間を不幸にする。 現代も推奨される「勝ち残り」社会を強く否定する老子の思想は、いつの時代にも人々の心を癒し、そして弱者を鼓舞してきた。 格差が広がり、人々の価値観が揺らぐ現代にこそ、老子の思想が必要とされている。 本書では全文の現代語訳、書き下し文、原文に加え、【一文超訳】を掲載。 テーマは何か、主旨は何かが一目で把握でき、格言のように心に刻まれるので、「老子」の理解が飛躍的に向上する。 また、主要な人名や語句には懇切丁寧な注釈を入れた、現代の完全版である。 【一文超訳の一例】 「無心のすすめ(空っぽの心を守る)」 「私利私欲のない無私の人は、自分を貫ける」 「無用には大きなはたらきがある」 「少なければ得られ、多ければ迷う」 「盛んになれば、早く衰える(だめになる)」 「先に与え続けておけば、いずれ得られる」 「大国を治めるのは小魚を煮るようにするとよい」 「本当に立派な人間は愚か者に見える」

目次

體道第一
養身第二
安民第三
無源第四
虚用第五
成象第六
韜光第七
易性第八
運夷第九
能爲第十
無用第十一
檢欲第十二
エン恥第十三
贊玄第十四
顯徳第十五
歸根第十六
淳風第十七
俗薄第十八
還淳第十九
異俗第二十
虚心第二十一
益謙第二十二
虚無第二十三
苦恩第二十四
象元第二十五
重徳第二十六
巧用第二十七
反朴第二十八
無爲第二十九
儉武第三十
偃武第三十一
聖徳第三十二
辯徳第三十三
任成第三十四
仁徳第三十五
微明第三十六
爲政第三十七
論徳第三十八
法本第三十九
去用第四十
同異第四十一
道化第四十二
偏用第四十三
立戒第四十四
洪徳第四十五
儉欲第四十六
鑒遠第四十七
忘知第四十八
任徳第四十九
貴生第五十
養徳第五十一
歸元第五十二
益證第五十三
修觀第五十四
玄符第五十五
玄徳第五十六
淳風第五十七
順化第五十八
守道第五十九
居位第六十
謙徳第六十一
爲道第六十二
恩始第六十三
守微第六十四
淳徳第六十五
後己第六十六
三寶第六十七
配天第六十八
玄用第六十九
知難第七十
知病第七十一
愛己第七十二
任爲第七十三
制惑第七十四
貪損第七十五
戒強第七十六
天道第七十七
任信第七十八
任契第七十九
獨立第八十
顯質第八十一

解説
序 今なぜ老子なのか
一 老子の成り立ち
二 老子の人物像
三 老子の日本への影響
四 老子と孔子の違い~「道」と「徳」の捉え方など~ ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

兵士O

15
時々会う同じ齢のバーのマスター。彼はいつもいかに自分が優れているかを話します。東京大学の二次試験の問題で国語と地学で満点取れたとか、ついでに受けたとある会社の入社試験でずば抜けた成績を収め、社員に誘われたとか。何事にも受け身で、彼のような煌めいた才能のない僕は、その度に劣等感と嫉妬を感じます。この書物の老子も当時の政治の世界で華々しく活躍していた儒教の徒に対して、並々ならぬ反発を持っていたと思います(異俗第二十で特に感じました)。でも儒家のアンチテーゼとしてこの書物が残った。人生、名誉や成功だけではない!2022/07/03

ルル

8
老子とは?心得がなくともエッセンス、ベクトルが掴めます(o^^o)ご自宅に一冊、にも良いかと感じました!2020/02/27

Hiroki Nishizumi

4
読みやすく分かりやすい。名言のオンパレード。ただ終わりごろにある「天は常に善人の味方である」というのはどうなんだろう。常に、に引っかかるな・・・2020/05/12

6haramitsu

3
すらっと読めて良い。超訳もあっさりしてて読みやすい。ちょっと著者の解説や感想があってもいいな。・巻末の解説に論語、老子、徒然草、菜根譚、聖徳太子とつながりがあるとあり、なるほど!もう一度これらを読まなきゃ!やはり前半の上篇道経の部分がいいなと思う。・和光同塵・天地には仁などない、万物をわらで作った犬のように扱う→自然は人間の都合まで意識してくれないよね、自然に従うのが上策。・刃物を鋭くするのは折れやすくなる→程々だね。・無用には大きな働きがある→無駄や遊びは必要だよね。 その他多数感じ入る。2020/06/26

Yusuke Murakami

2
日本人の日常にも溶け込んでいる様な考えが多かったので抵抗なくすんなり読めた。訳者がそうしてくれたのもある。 全編を通して思った事は〇〇の方がかえって〇〇だ、の様な逆説っぽい文が多く、何でも拡大したり優れたり秀でる事だけに力を注ぐのも良くないと思った。勿論本当の意味で何もするなと言っているわけではないと思うが、ただありのままを見てそこから本当にやるべき事が見つかるという風に勝手に解釈した。少し禅っぽい所もあるのかなという印象。多過ぎると逆に選択を悩む事が良くあるので… 「足るを知る者は富む」良い言葉である。2021/04/16

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