内容説明
雇われの《運び屋》として、貧しい生活を送る三流冒険者のディーン。
とある冒険者の《運び屋》として魔迷宮に潜ったディーンは、雇い主のミスによって魔獣に囲まれてしまう。囮として置き去りにされたディーンが命懸けで逃げ延びたのは、魔迷宮の穴の底。ディーンはそこで、力を喰らう能力を持つ最強の悪魔・暴食妃ベルゼビュートの心臓と邂逅を果たした。暴食妃の心臓を核に生み出されたのは、自我を宿す魔導器――《魔喰剣ベルゼラ》。ディーンは憧れの一流冒険者を目指し、暴食妃の剣と共に魔迷宮へと挑む――!
最弱冒険者が“暴食の悪魔”と歩む冒険譚、開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
7
雇われの運び屋として働き、迷宮に置き去りにされた少年が全てを喰らう悪魔の心臓と出会い始まる物語。―――全てを喰らい至れ、最高の世界へ。 信じた人には裏切られ、危うく殺されそうになり。立場が上の人間にまともな人間がいない、そんな逆境の中で少年が上を目指していくこの物語。今巻に限って言えばまだ始まったばかりであるが、物語の根底は丁寧に作られており、様々な次につながる伏線はばらまかれているので、この先の飛躍に期待したくなる巻である。様々な思惑が動く中、少年の冒険はどう進むのか。 次巻も須らく期待である。2019/04/27
らいおねる
4
詰みかけてた主人公は運び屋として小間使いされてる時にそれすらも見捨てられた最悪の状態からのベルセビュートと出会ってから反撃の狼煙。悪くはないけど二番煎じというか使い古された感が多い内容。敵の能力を奪い取るあたりはなろうの王道ですね。とはいえ絶望感は結構えぐくて駆け足にならない感じで反撃してくれたらと思います。2023/07/26
niz001
3
もっと俺TUEEE!になってもおかしくない状況なんだが苦戦続き。ベルゼビュートは戦闘面より「飯食わせろ」ばっかりの印象。2019/05/08
尚侍
3
面白かった。他者の能力を奪い取って自分自身が強くなっていく作品は時々見かけますが、その能力を使って無双するだけだとあまり面白くない展開になってしまいがちです。その点本作は能力を奪い取ってもすぐに使いこなせるわけではなく、むしろ相手の有利な点を削っていくというところで戦闘シーンに緊迫感があり面白かったです。ただ、その要素で物語が進んでいくと今後の展開が良くも悪くも読めてしまうので、個人的には初巻だけで満足できました。2019/04/28
リク@ぼっち党員
1
相手の能力を奪う力を持つ魔導剣を手にした少年の英雄譚。能力の略奪による自己強化ではなく、敵の弱体化をメインに据えていたのが上手い。頼りにしていた能力が急に使えなくなったら焦るのは当然だし、そこにつけ込むのが弱者の戦い方らしくて好み。メインになるであろうエッダとのコンビは番外編でちょっと出ただけなので、ディーンとエッダの二人が今後どうなっていくのか気になる。2019/05/05