内容説明
教えること。学ぶこと。“教育”について考える時、ルソーの名著「エミール」を避けて通ることはできない。幼年期。少年期。青年期。一人の少年の成長を通して個性主義的、自由主義的教育の大切さを説くこの名著は、まさに教育学者の教科書である。恋あり、ライバルとの闘争ありで、ダイナミックに完全まんが化。本編を読む前に、まずまんがでどうぞ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鷺@みんさー
37
図書館で見つけて。このシリーズはいわゆる「超訳」なので、そのつもりで読んだ。まあでもわかりやすかった。最初は「育成ゲームみたいだな」と思いながら読んでたけど、ルソーが言いたいことはざっくりだけど伝わった気がする。敢えて少年ギャグ漫画風にしたのも、伝わりやすさの一助となっていると思う。まぁでもこれはあくまで理想で、現実に無理はしないでねってところが一番大事なのかもなぁ。2019/08/31
一神 賢矢
3
あわれみの心…それは共感する心。 つまり、競争より協調(共感・ハーモニー)。偶然にも最近心に残ったコロナ禍での海外ニュースで留めていた言葉でもあった。 この社会で共存するためには、自分のために生き、他者も尊重することの大切さを説いた、ルソーの目指す姿に他ならない。それは、平等な社会の実現を目指したルソーの思想であり、翻れば緊張状態のコロナ禍での国民の持つべき態度でもあることに通底するとの思いに至った。2020/08/10
kuro
3
ものすごいダイジェスト感はあるが、最初にざっくりどんな話なのか、またどんな時代背景だったのかを理解するには手頃でした。2019/07/23
たけし&ジャイ子
2
大学の講義で取り上げれらていたが、タイトルと作者のみ暗記。内容まで把握していなかった。自然の中で五感を刺激し、活用し、様々な体験を積ませて育てるのは理想的。「自分が生きたいように生きながら、他者も尊重し、一般意志を作り上げていく」ことができたら素晴らしいだろうな。小学生から塾や習い事で忙しい都心の子育ては、なかなか、こうはいかなくて。最後に出てくる言葉「力による支配は必ず覆される。他者の情を感じて理解する」は、家庭内の育児にいつでも採用できそう。胸に刻んでおこう。他の漫画シリーズも読んでみたい。2024/08/05
xivia | ゼビア
2
暇つぶしのマンガとして読了.読書は必要にかられて読まないと何も得られないことを痛感した.この本に失礼だった.2019/09/25