ど根性 中岸おさむ土方半生記

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ど根性 中岸おさむ土方半生記


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内容説明

●人生は辛い――どん底に苦しむ人が多い。そんな中勇気をもらえる一冊である。
●昭和13年正月元旦、世界遺産の地和歌山県田辺市本宮町に生まれた主人公“中岸おさむ氏”の凄絶極まる半生を克明な取材をもとに児童図書として書き綴った自分史の決定版である。貧しい環境下、親の喜ぶ顔見たさ一心で幼少より想像を絶する真夜中の肉体労働をする日々。――その様は名作おしんの男版と評された。
●加えて母の警察沙汰や主人公の万引き未遂などで周囲からの無視、登校拒否等々。主人公の置かれた環境は今風にいうと“半端ないどん底世界”だった。そんな中、全ての希望を失って丸裸になった時、少しずつ光が差し始めた。
●人生上を見れば際限ないが、どん底世界ではそれより下の世界は存在しない。ここでは人間は無我無欲の境地となる。中学生が真夜中の土方仕事。――夜通し土方した朝、母が運んでくれた朝飯の茶粥を学校の始業時間を気にしながらかきこんだ音無川の河原。暗く寂しい孤独の谷間で主人公を迎えてくれた運命の扉とは……。