内容説明
「ジャックと豆の木」「三匹の子豚」など、日本でもおなじみのおとぎ話を外国文学の翻訳で定評のある二人が新たに編集・翻訳。大人も子どもも声に出して読み楽しめる一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
凛
64
イギリスで千年以上前から語り継がれてきたおとぎ話。誰もが知っているような有名な話、知っているものとは少し違う話、それから、全く知らない話まで。やっぱり国は違ってもおとぎ話って面白い。中には残酷なものもあったけれど、それも含めておとぎ話なんだなと思う。タイトルに「夜ふけに読みたい」とあるのもいいな。寝る前に子供たちに読み聞かせるため、あるいは子供たち自身に読んでもらうためか、一つ一つの話はとても短い。それでも、その中には面白さがぎゅっと詰まっている。少しだけ子供に戻ったような気持ちで楽しみながら読んだ。2019/07/11
ひらちゃん
63
夜更けに?という事で夜寝る前に一話ずつ読みました。お馴染みの「ジャックと豆の木」や「赤ずきん」から初めてのお話まで様々。「赤ずきん」はグリム童話じゃなかったかしら?ショッキングな所で終わったけど、助かるバージョンは後日作られたのかしら?疑問もあったけど残酷なものから、痛快なものまで楽しみました。「トム・ティット・トット」が懐かしかったな。2019/07/05
羽雪*hane**
49
短いおとぎ話が19話。私は神話が好きでおとぎ話はあまり得意じゃなかったことに、読みはじめてから気づく。綺麗な挿し絵とともにすんなり読みやすいものもあったし、それでもなかなか入ってきづらいものもいくつか。なにも考えずに頭を空っぽにスッキリさせるためとか、夜更けに軽い小話が読みたいときには良さそう。2019/12/17
とよぽん
33
タイトルの頭に、しかも赤字で「夜ふけに読みたい」と付けられた民話集。イギリスに千年以上も昔から語り伝えられてきたおとぎ話が19篇。どれもこれも面白くて、夜ふけに読むどころか、日中に一気読みだった。おとぎ話って、どうしてこんなに面白く、読者を巧みに引き込むのだろうか? 「三枚の羽根」というお話が痛快だった。おとぎ話の魅力満載の1冊だ。2019/04/26
あたびー
31
#日本怪奇幻想読者クラブ 「夜ふけ…」シリーズの1冊目です。フローラ・アニー・スティールが再録した昔ばなしにアーサー・ラックマンが挿絵をつけています。読み聞かせを意識して難易度が示されています。赤ずきんや三匹の子豚、ジャックと豆の木など有名な物語が出てきますが、私達の知っている筋とは少し異なります。おとぎ話はかくも残酷なものですね。「バラの木」(グリムでは「ビャクシン」)はその中でもとても哀しくてショッキングな物語です。「おばあさんとお化け」は超ポジティブなおばあさんの話で、初めて読みました。面白かった!2020/11/24