日本経済新聞出版<br> ロジスティクス4.0

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日本経済新聞出版
ロジスティクス4.0

  • 著者名:小野塚征志【著】
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 日経BP(2019/03発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532114060

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内容説明

■ヤマト運輸での労働問題発覚以降、「物流危機」はホットトピックになっている。実際、トラックドライバーの高齢化や倉庫作業員の不足は顕著であり、「経済の血脈」である物流がいつ止まってもおかしくない状況にある。
一方で、宅配ロボットやドローンといった先進技術の活用も徐々に広がりつつある。Amazonのように、倉庫作業のロボティクス化やAIによる需要予測といった先駆的な取り組みを進めることで、競争力の更なる向上を実現している企業も存在する。

■これら、足元での労働環境の悪化やAmazonをはじめとする先進プレイヤーの動向といったミクロな事実を紹介する書籍や記事は増えてきたが、「物流の未来」がどのようなものであるかや、経営・経済においてどのような役割を果たすようになるのかまでを見通したものはない。
本書は、ロジスティクスの最先端動向に精通し、コンサルティング、セミナーなどで活躍する著者が、技術革新の先にある物流ビジネスの「破壊と創造」を解説するものである。省人化・標準化が進むことで、サプライチェーン全体の最適化に向けたオープンプラットフォームが生まれつつあること、コト売りへの転換を果たそうとするメーカーがシェアリングビジネスに進出していることなど、技術・インフラ・サービスの進化の方向性を明らかにしている。物流会社だけではなく、荷主やメーカーにとってのビジネスチャンスも見つけられる内容である。

■「ロジスティクス4.0」は、著者が講演やコンサルティングなどで使ってきた用語だが、その用語や考え方がそのまま「国土交通白書」や「ものづくり白書」で用いられるなど、一般用語化している。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たんかれ~

15
自動運転トラックと隊列走行、棚搬送型ロボット、協調型ロボット、RFIDと画像認識システム、トラック・ヒト・倉庫のデジタルマッチングなど先端技術により物流の装置産業化が進む。旧来、物流は労働集約的である反面、数値化しやすい業界であるため、デジタルと相性が良い。ましてや日本では働き手の不足とマッチしていくのだろう。そしてAmazonはやはり凄い。ジェフ・ベゾス曰く「Amazonはロジスティクス(兵站)カンパニー」。利益の殆どはECではなくAWS(システム)といい、将来的に向けた投資を止めない。凄い。2021/03/14

HALI_HALI

8
良書。物流の世界で進む「物流の装置産業化」。「省人化」と「標準化」が物流の「脱労働集約化」にあるということ。WMSが浸透している倉庫業務や先進国各国が進める港湾作業の自動化が最も有名か。続いて自動運転技術が確立した後に推し進められる実輸送の機械化。こちらは海上輸送も含まれる。標準化は現在人が担っている情報管理や規制確認、書類業務、トラブルシューティングなど。国際輸送の世界は司法書士など仕業に近く、専門的な知識に基づいて行われている。これをデジタル技術により標準化させる方向に。2019/04/29

スプリント

6
直接は関わらないがサービスの屋台骨として欠かすことができないロジスティクスについて現状と展望を知るにはよい本でした。2019/09/24

シュン

4
難しい部分もあり、もっと勉強しないとなぁと思った。新たなサービスを創造し寡占的地位を構築すること、短期の視点ではなく長期の視点を持つこと、考えに考え抜くこと、そして優れた日本の物流サービスが世界のスタンダードになっても良いじゃんってことが大事かなぁと思った。2021/05/02

Yuta

4
非常に参考になった。物流業化の見方、変化の様相、今後の行方についてロジカルに分かりやすく実例付きで紹介されていながらも、コンパクトにまとまっていて良本。2020/10/18

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