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内容説明
日本人の多くは、民主主義のお手本とされるフランス革命が、大虐殺やカオスを生み出し、世界史的な悲劇をもたらしたことを知らない。一方、実は日本こそ、現存する最古の民主国なのである。天皇のもと、各時代の為政者は、民の意見を積極的にすくいあげ、人々の幸せを求めて「徳治政治」を実践してきた。本書では、フランス、アメリカ、イギリス、古代ギリシャと日本を比較して、「日本型」の素晴らしさを再発見。さらに世界へ「民主主義のお手本」を提示する。通説のウソを暴き、歴史の真実を解き明かす竹田節満載! 驚きと知的発見の書。 【目次より】●序文 民主主義を正しく機能させるために ●第1章 日本は世界最古の民主国 ●第2章 フランス革命は人類の汚点 ●第3章 日本は「革命」となぜ無縁だったのか ●第4章 国民は「神」であるという物語 ●第5章 全知全能の神は日本にいるか ●第6章 イギリスの保守主義とは ●第7章 「啓蒙せよ」とルソーはいった ●第8章 西洋の人権は神が与えたもの ●第9章 万人の闘争をいかに止めるか ●第10章 人間が、掛け替えのない存在であり続けるには ●第11章 失敗に終わった古代アテネの試み ●第12章 「借り物」から「本物」へと進化するために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
謙信公
12
現存する最古の民主国日本と仏米英、古代ギリシャを比較、「日本型」民主主義の素晴らしさ、「民主主義のお手本」を提示する。元来日本には「大御宝」とされる人権の考え方があった。天皇と国民が一体となり、共に国を統べる「君民共治」こそ、伝統的な統治形式である。極めて闘争的な西洋型の悪い側面が全面に現れた結果、近年の日本の民主主義がおかしくなっている。王朝交代も革命もなく、二千年以上も国が続くというのは、世界史の奇跡だ。「和の精神」をもつ我々日本人は、世界で最も民主主義を上手に使いこなせる潜在的可能性を秘めている。 2024/10/22
柊
9
いやもうほんと学生時代にちゃんと勉強してればフランス革命がいかに凄惨なものだったか分かるのに、いまだ「自由を勝ち取りし人類の大きな前進」みたいな論調で引っ張られてるのが謎すぎる。自由とやらを勝ち取ったのはまあそうなんだけど、抑圧されまくって開放感の飢餓状態だった民衆がその後、革命なんか起こさないほうが良かったと思うまでの殺戮を起こしたことを見れば、どう考えても「輝かしい人類の1ページ」なんかじゃあないでしょう。2020/11/28
JUN
8
日本に独自の民主主義の理解が存在する。それは「和の精神」で端的に表現すれば「調和を重んじる価値観」「自分のことは後回しにして皆のために行動する精神」。2023/03/31
tnyak
6
日本型民主主義について、分かりやすく解説された良書。次の二文、しっかり頭の中に入れておきたい。『天皇と国民が一体となりながら、ともに国を統べる「君民共治」こそ日本の伝統的な統治形式なのです』『日本人は何をもって民主主義の理解の範とすべきか。答えは「和」です』2019/05/05
jin
4
理性とは大声で語ることの内にあるのではない。本当の理性はよく聞くことの内にある。2019/05/08