角川文庫<br> 蘇える金狼 完結篇

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角川文庫
蘇える金狼 完結篇

  • 著者名:大藪春彦【著者】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • KADOKAWA(2019/03発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041079294

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内容説明

昼は平凡なサラリーマン、しかし夜には組織へ反逆の牙を剥く一匹の狼。朝倉哲也は、鍛え上げられた肉体と天才的頭脳を武器に、大企業や暴力団に次々と挑んでいく。ついに掴んだ栄光の果てに彼が見たものは。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しょう

60
前作と同様に朝倉は単純作業をこなすかの如く暴れまわり、野望達成を目指して歩き続ける。朝倉が強すぎるのもあると思うが、敵対者が総じて物足りない。よって朝倉自身に危機と言えるような緊迫感ある展開は訪れず、まさしくやりたい放題といった感じである。よく言えばわかりやすく、悪く言えば一本調子で単調ではあるが、テンポは非常によく、なかなかできたエンタメ作品ではある。2022/11/06

森オサム

52
「完結篇」でも相変わらずの暴れ振り。死体が何体増えるのか、数え切れないです。野望は徐々に達成に向かうが、少々長いかな。物語の性質上途中で躓く事は考え辛く、最後はどうなるのか?、に興味は絞られる。それでは、この終盤の展開からのラストシーンをどう見るか。成功しても破滅しても、読者それぞれに思う所有るでしょうが、個人的には逆だったかなー(笑)。貧富の差を乗り越える為の持たざる者の戦い、手段はともかく熱い時代の熱い男の物語だった。2019/04/21

コチ吉

9
朝倉に対し、挑む相手側が物足りないのは否めない。重役陣が揃って麻薬をやったり殺し屋を雇ったり、めちゃくちゃだが、引き立て役と見ればそんなものか。鈴本が登場してきたあたりから、物語は加速し朝倉の画策が全てハマっていく。そこには一片の感傷もない。2022/01/08

グラスホッパー

7
どうやって終わるのか、はらはらしながら読んだ。見事なラストだった。2023/12/24

まぶぜたろう

6
心理描写を極力排し、ただ即物的に犯罪を繰り返す主人公・浅倉の行動は痛快だし新鮮だし、その克明な描写は優れたケイパーものであり、広い意味での倒叙であり、全く古さを感じさせない。さっすが大藪の代表作、集大成、と言いたいところだが、おんなじようなコトが繰り返されるし、何だか上手くいきすぎるし、どう考えても行き当たりばったりで書いてるしで、正直、飽きる。単調。長すぎ。朝倉がどうなるかを期待して読み進めたのに、最後が駆け足なのも残念。作者が飽きてどうするよ。(◯◯◯●●)2023/03/30

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