ガガガ文庫<br> きゃくほんかのセリフ!

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ガガガ文庫
きゃくほんかのセリフ!

  • 著者名:ますもとたくや【著】/裕【イラスト】
  • 価格 ¥627(本体¥570)
  • 小学館(2019/03発売)
  • おトクな週末2日間!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~5/11)
  • ポイント 125pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094517774

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内容説明

大きな仕事。されどそいつは曰わく付き!

デビュー作以来、鳴かず飛ばずで、うだつのあがらない脚本家・竹田雲太。
ある日、そんな彼の元に大きな仕事が舞い込んで来る。
だが、その作品はテレビアニメの放送後、何かとトラブル続きな作品の劇場版だった。しかも依頼してきたのは竹田の宿敵とも言える制作会社の極悪プロデューサー。何かあるとは察しつつも、生活のため背に腹はかえられず引き受けることにした竹田。

そんな彼のところに「お兄ちゃんが貸したお金を返せ」という少女が押しかけてくる。彼女は、かつて竹田の相棒だった男の妹である佐江だった。
ただでさえ曰わく付きの作品の脚本を書くことになって大変なのに、騒がしい佐江がやってきてパニックになる竹田。
しかも佐江は、竹田の言う業界で生き残るために必要な「大人の事情」などお構いなしに、視聴者側のストレートな正論でことごとく竹田を論破する。

仕事では振りまわされ、家に帰れば佐江に振りまわされ――。
だが竹田は、佐江のそんな理想論に振りまわされていくうちに、かつて相棒と共に戦っていた頃の情熱を取り戻していく。
厳しい現実に押し潰されながらも夢物語を書き続ける男の、再起と情熱の物語、開幕!!

※「ガ報」付き!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

73
脚本家・竹田雲太が、トラブル案件な劇場版アニメの脚本を担当。原作サイドの厳しい縛り、唐突な場面の変更、安易な意見、プロデューサーの悪意などに振り回されながら創意工夫していく。という業界ネタ小説。脚本家って具体的にどんな仕事してるの?なことが大まかにわかるし、脚本家の苦悩も描かれる。では辛い世界を垣間見せるお話なのかというと、そうでもない。難題が突きつけられるたび、主人公がアイデアを繰り出して「災い転じて福となす」を作り出す展開は面白いし可笑しみがある。一冊で奇麗にまとまっているけど、続き出るなら読みたい。2019/03/20

ami*15

42
脚本家の仕事に興味があったので、手にしてみました。作中で脚本家の雲太は人気ラノベ原作の劇場版アニメの脚本作りに挑む。ただ原作の内容を丸写しだと面白さがなくなってしまう。だからこそ周りからの意見を取り入れつつ脚本家独自の見方で原作を再構築しなければならない。「大人の事情」というものに振り回されながらも一生懸命に仲間と共にひとつの脚本を作っていく雲太の姿からは脚本家の世界の厳しさと些細な喜びが見られました。物語に多少の脚色もあったものの、今まで知らなかった脚本家の仕事のことを色々知れて面白かったです!2019/04/06

よっち

40
デビュー作以来鳴かず飛ばずで、うだつのあがらない脚本家・竹田雲太。そんな彼に元に宿敵とも言える制作会社の極悪プロデューサー辻骨から何かとトラブル続きな作品の劇場版の仕事がもたらされるお仕事小説。監督や映画プロデューサー、さらに原作作家たちの無茶ぶりに応えようとしてどんどん形を変えてゆく脚本。実際にはここまで極端ではないにしても、各々の思惑によっていろいろ手が加わるんだろうな…と思いながら読んでいましたが、挙句の果てに迎えた最悪の事態に、それでも誇りを持って立ち向かう雲太の姿にはぐっと来るものがありました。2019/03/18

真白優樹

21
デビュー作以来鳴かず飛ばず、売れない脚本家の元へ曰くつきの仕事とかつての相棒の妹が転がり込み、始まる物語。―――欲しいのはたった一言、その為に全てを懸けて。 脚本、それは全ての物語の屋台骨であり出来栄えを左右する要素の一つ。そんな大切なお仕事の内情を描くこの物語。お約束に悩み、無謀な依頼に振り回され、現場を知らぬ正論に論破され。それでも、と前を向く中で再び宿るあの頃の熱。そう、これは男があの日の熱を取り戻す物語であり、ただ一言の為に譲れぬ信念が鎬を削る、熱くて激しく、心に何かが吹き込む面白い物語である。→2019/03/19

nishiyan

18
デビュー作以来、泣かず飛ばずの脚本家竹田雲太と雲太の相棒であった門松近雄の妹でJSの佐江が織り成す脚本家にスポットを当てたお仕事もの。制作会社プロデューサー、原作原理主義の編集者、お調子者の映画会社プロデューサーにベテラン監督とくせ者の揃いの面々から吹き掛けられる無理難題に悪戦苦闘しながらも、佐江らの協力で応えていくところはなかなか痛快。何といっても雲太と佐江の掛け合いはテンポが良くて心地よい。業界全体の問題を一人の人物に背負わせ過ぎている気もするのだが、そこは創作の基本に忠実だと言えるのではないかしら。2019/04/10

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