内容説明
古代霊と目玉の親父の導きで、武良家のご先祖様を訪ねて隠岐から鎌倉時代へ。生まれ故郷の境港から戦国時代・古代出雲へと旅する中で明らかになる水木しげる・日本人のルーツ。ニューギニアの夢を通して戦地の記憶を呼び覚まし、そこもまた故郷だったと知る南方編。番外編として水木しげるの死生観が描かれたお葬式編、国譲りの真相を探して歩く古代出雲編を収録。時空を超え異界を旅する水木サンの源流とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
20
水木さんの世界ってきっと…どこでも妖怪ドアであっちの世界といつもつながっていたに違いない。どこまでも明るく、やさしく、敗残した者たちや忘れ去られた者たちを紹介する彼の作品にいつも魅了されます。2020/11/13
meow3
18
水木大先生が自分の先祖のルーツを調べつつ異界に迷いこむお話。戦国時代や古代出雲までさかのぼってタイムスリップする、ってこの方の場合本当に体験してたんじゃないかと思えてしまう。奥さんや娘さんだけでなく編集さんや京極夏彦先生まで登場してます。2019/06/12
らい
11
古代出雲おもしろいなあ。クマソにしてもそだけど、大陸からの流れとヤマト王朝からの流れが入り組んでるわけね〜。もっと掘り下げたところには南方からの流れもありと。起源に興味を持つということがどういうことかわかってきた最近は、水木さんの作品が楽しいなあ。自虐的な絵や視点が軽快で、また楽しい。2020/08/24
小崎アキ【知る人ぞ知る本棚】
9
『水木しげるの異界探訪記』は、水木しげるの晩年の視点や武良家のルーツ探訪が描かれた本作は、少しマニアックな旅好きにもおすすめです。故郷・境港を起点に古代史や神話を辿り、目玉の親父や古代霊と共に時空を超えた神秘的な旅を繰り広げます。旅の途中では戦時中のニューギニアや隠岐の風習を訪ね、戦友を偲ぶ場面も。妖怪好きや水木ファンはもちろん、京極夏彦ファンにも楽しめる内容です。詳しい紹介は記事にて⇒https://aki-o1984.hateblo.jp/entry/20241121/17321760002024/11/22
きゅうり
7
時空を超えて霊とも妖怪ともお話しちゃう水木先生ステキ。古代出雲みたいにニューギニアみたいに天国みたいな暮らしがしたーい。国譲りの真相はどうだっだろうか?古事記や神社のこともっと知りたくなった。2020/12/11