内容説明
第5版刊行以降の重要判例を掲載するとともに,掲載判例・配列等を見直した。法改正や実務の進展が著しい著作権法の分野において,最新の情報を盛り込み,的確でわかりやすい解説を付した。学部生から実務家まで幅広いニーズに応える必携の書。
目次
I 著作権と所有権
II 著作物性
(1)アイディアと表現の区別 (2)創作性 (3)文芸,学術,美術または音楽の範囲 (4)著作物性の判断の具体例
III 著作者
(1)著作者 (2)著作者の判断の具体例 (3)共同著作 (4)職務著作 (5)著作権の帰属の特則
IV 著作者人格権 (1)公表権 (2)氏名表示権 (3)同一性保持権 (4)名誉声望毀損行為 (5)著作者死後の人格的利益の保護 (6)侵害に対する救済
V 著作権侵害の成否
(1)依拠 (2)類似性 (3)法定の利用行為 (4)権利の制限 (5)保護期間
VI 著作権侵害に対する救済 (1)侵害主体 (2)差止め (3)損害賠償 (4)刑事罰
VII 権利の取引 (1)権利譲渡 (2)利用許諾 (3)共有著作権の行使等 (4)使用料の徴収方法と独占禁止法
VIII 一般不法行為
IX 国際関係
X 資料
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shikada
16
著作権にまつわる裁判の事例集。「百選」というだけあって事例が豊富でおもしろい。焦点になるのは「創作性」の有無。地図やタウンページに創作性があるか?とか、病気の夫から聞き取った内容+αを文章にした妻は共同著作者になるか?とか、引用やパロディはどこまで許されるか?とか。この本の編者が著作権を主張した事件が掲載されているのも、因果な感じで笑ってしまう。しかし判決文って、前置きが無限に続いた後に結論らしきものがヌッと出てくる点で悪文だな…。2023/02/18
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0
キャンディキャンディ上告審判決に対する批判的検討