内容説明
犯罪を意図した行為でもその実現が不可能であれば罪に問われない。これを『不能犯』という――。デリヘルで働いていた夏美は、OLと偽り参加した婚活パーティーでエリート会社員の雅之と知り合い、婚約に漕ぎつける。だが、雅之と暮らす部屋に、彼の後輩が遊びに来た日から、夏美の人生は転落の一途を辿り…? 人気マンガ「不能犯」のスピンオフ小説、第二弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ブランドのアーメン
7
原作が好きで読了。ミステリー好きなら味わうあのやられた感が小説でも味わえる。2019/01/31
APIRU
4
知ってしまったが最後、二度と元には戻れない。今回はそんな「知らない方がいいこと」に視軸を合わせた内容でした。小説版としては二作目であり、前回同様ウィキッドで闇が深い話ばかり。最初のデリヘル嬢の話は、漫画で読んでいて結構インパクトが強かったのでよく覚えていますし、その後も漫画とリンクする箇所がありその繋がりがまた面白いです。知らない方がいい事と知るべき事、忘れてはならない事。それらを見定められるかどうかの差は、生死を分かつ程大きい。そんな小説『不能犯』。ストーリーも面白いし、漫画のあの雰囲気も楽しめました。2021/01/23
櫻井美夜
2
殺したいほど憎い人がいたらどうしますか?電話ボックスの男に依頼しますか?私は怖くってできないかもしれない。知らない方がいいこともあるから…。宇相吹正は魅力的だけど…(笑)。2019/04/21
とんてき
0
漫画も映画も未視聴(?)ですが、気になって図書館で。ノベライズ2作目らしいけど、面白く読めた。定期的に脂でギトギトのラーメンが食べたくなるみたいに、「ゲスな」話を読みたくなるのだけど、想像していたよりミステリ的な話だった。山下和美さんの「不思議な少年」のアングラ版という感想は強引か。2022/10/06