内容説明
犯罪を意図した行為でもその実現が不可能であれば、罪に問われない。これを『不能犯』という――。進学校に通う女子高生・早苗は、同じ予備校の生徒から脅されていた。追い詰められた彼女は『電話ボックスの殺し屋』に仕事を依頼する。早苗の友人である彩香や藍子、楓も、それぞれ『彼』に殺しの依頼をしていて…!? 人気マンガ「不能犯」のスピンオフ小説が登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
せ~や
24
目に見えていることだけを、真実と思って動く怖さよ…。目に見えていることを疑って、物事をもっと違う角度から。でも、きっとそうわかってても、出来ない時だって、あるよね。まさか原作は、催眠ではなく言葉による思い込みなのか…!?☆2.52018/03/26
さといも
13
漫画のスピンオフ。これもサクサク読めて面白い。電話ボックスの殺し屋に依頼する女子高生。思い込みにより死んでいく人々。だれも殺し屋を捕まえる事はできない。人間の闇が深い。続きは小説ではもう出なさそうかな。漫画…読みます。2018/03/25
ハチ
9
DVDを見て気になったので、コミック→小説と読みました。 『人は哀れで、愚かだ』思い込みって怖い。でも常日頃それは自分の中にあるもので、その極みがこの形なのかも知れない。弱いから思うよね...こうなんじゃないか、こう思われてないかとか。 哀れで愚かでも(なるべく)清く強く生きようとこっそり決意。2018/09/13
APIRU
7
小説で楽しむ『不能犯』。漫画版同様、たいそう業が深い話でした。四人の女子高生達がそれぞれの事情で「あの男」に殺しを依頼する。そんな内容であり、一章は漫画で読んだことがあります。二章三章はある程度こうゆう事かなと想像が及びましたが、それら三篇を踏まえての最後の章は意外性もありダークでクリミナルでとても面白かったです。最後の局面は普通の小説だったら間一髪助かりそうなもんですけど、ここでは結局死んでしまうし、その救いようの無さがまた良いなと思います。そして終章から漫画に繋がるようで、全編通して構成が面白いです。2020/12/14
ネズミ
4
★★★★☆妹が貸してくれました。2018/03/29