内容説明
心に傷を負い、故郷の函館に戻ってきた桃子のお見合い相手は、烏(からす)の<ばけもの>の青年だった!? お見合いの席に現れた烏、元親に驚きつつも、桃子は互いの見極め期間として「お試し夫婦」になることを提案。結婚に夢は見ない。たとえ相手が烏でも相性がよければいい。烏姿の元親とのお付き合いを開始した桃子だったが、ある日青年姿の元親に遭遇して……!? 和紙屋の店主のばけものの青年との、ほっこり系お見合いラブ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっしー
14
烏と人間が結婚!? どんな話なんだろうと思って読み進めましたが、思ったよりも元親が普通だったので違和感ではなかったですね。ただ、自分の存在の事を「ばけもの」と称するのは少し悲しくなりました。人間とは違うけど、堂々と生きている訳ですし…。舞台が函館、前に旅行した場所がよく出てきて、個人的には光景が浮かんで満足です。やさしく、ホッとさせてくれる。そんなお話でした。2020/10/19
しゃちおおかみ
13
レーベルに合わせてか、編集さんの意向か、糸森先生の世界観としては何やら中途半端感がハンパない。ばけものは知る人ぞ知るひっそり認知で良かったのでは?。下手に別の現代にしてあって嘘臭いというか。認知されて人権?が保護されてるって言い切るには、あちこち作り込み方に納得出来なかったです。なんか先生、普段書かれてるラノベレーベル本ならもっと緻密に作られるよね?。人間とのお見合いに最初からばけもの形態で行っちゃうかなあ?というのもあるし、本来ならもっと読ませて欲しい成り行きもあっさり目に流された感じが物足りなく残念。2019/04/06
ぱんだ
9
婚約者と破局して地元の北海道に戻ってきた桃子。叔母さんのすすめでお見合いをすることに。やってきたお相手はまさかの烏で・・?! 人とは別に「ばけもの」と呼ばれる異業の存在がいる日本が舞台の小説。人型にも烏にもなれる「ばけもの」の元親さんとお試し夫婦としてお付き合いをする事を桃子は提案する。 ほっこり系の可愛いお話でした。元親さんの仕事関係で和紙の説明がされていて、その説明が興味深かったです。和紙だと京都が舞台っぽい気がしますが、北海道が舞台なのも意外でよかったです😊この作者さんの別の話も読んでみたいなぁ✨2025/09/18
にゃうぴょん
8
人間とばけものが共存する世界で結婚直前で破局し故郷に帰ってきた桃子と烏天狗の元親のお見合いから始まるお話。不思議な世界観とほのぼのした雰囲気が良かったです。続編が出れば読んでみたいと思います。2019/05/06
RINGOoisiiiiiii
7
人とばけものが共存してるパラレル現代が舞台。婚約者がいた桃子は結婚手前で分かれることに。疲れていた桃子のもとにお見合いしてみてはと言われて会いに行くとそこには1羽の烏が居て…。紙に関する日常ミステリーの連作短編。言葉遊びは流石糸森せんせと言いたくなる楽しさだった。でも物足りなさがあるなぁ。いつもと違ってほっこり全振りでダークさがないからかな?一番頭使ったのラッピングかも…想像できなくて。イラストの烏君完璧だった。モフりたい…。2019/05/15
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