内容説明
音楽史における時代区分は独特である。17世紀以降のバロック、クラシック(古典派)、ロマン派、後期ロマン派さらに国民楽派、二十世紀音楽へと流れていくそれぞれの特徴はどこにあるのか。それらの音楽の目指したものは何なのか。美術史を専門とする一方、生涯をかけて「聴く」ことに精力を傾けた巧者の、西洋音楽に対する熟成の極みに達した愛と深い造詣が綴られる。解説・下村耕史。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
BIN
6
1920年生まれの美術史家による西洋音楽史(クラシック)について、美術史家視点で時代分け(クラシックとかロマンとか)してその時代の代表的な音楽家について著者なりの解説、印象を物語っています。多くのレコードを聞いているので玄人感はありますが、プロではないので我々素人の愛好家に近くてよかったとは思います。2023/02/02
ひでお
5
美術史の専門家による音楽史の本です。音楽の専門家ではないので、音楽の好みまで、はっきり書かれていて、愛好家目線に近いものがあって、読みやすいです。美術史と音楽史の時代区分の違いについては、今まで深く考えたこともなかったので、新鮮に感じました。2020/01/27
令和の殉教者
1
デューラーが専門の美術史家による音楽史。本人も言うようにディレッタント的で、取り上げられる音楽家にもムラがあり(イタリア音楽への目配せはほとんどない)、バランスが取れた記述は望めないが、本書の白眉は美術史の観点から、「バロック」「古典派(クラシック)」「ロマン派」の整理を試みたことにある。ミケランジェロがルネサンスから出発してバロック美術の土台を用意したことを思えば、バロックから古典派が生ずることに疑義がある。音楽史ではそれらは時代を表す概念として使われるが、筆者は様式概念にこだわった。(→コメントへ)2025/01/07
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