内容説明
習近平は国際感覚が決定的に欠けている。歴史観もない。世界のなかで中国がどのような立場にあるかを忘れ、「中国による世界をつくる」という強い野心を持って経済の拡大に全力を挙げ、軍事力を増強してきた。しかしながら習近平が持っていたのは、意志と意欲だけで、そのために世界を動かすだけの経済力や軍事力を持つことはできなかった。習近平の中国はトランプ大統領の強硬な反撃に遭い、2020年には本格的に壊滅を始めると思われる。(「まえがき」より)
◎中国のミサイル攻撃を無力にする「米海軍2025」
◎中国軍を殲滅する最新潜水艦&超高速ステルス艦
◎在韓米軍の軍事的な任務は終わった
◎横田基地が中国攻撃の総司令部になる
◎アメリカによる中国封じ込めを助けるロシア
◎中国企業は世界中で信用をなくした
◎アジア・アフリカから嫌われる中国
◎安倍首相の中国外交に対するアメリカの不満
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
下良
21
ニュースや新聞では報道されていない緻密な情報とその分析。米軍やトランプ政権との交流及びオバマ大統領の政策分析からトランプ政権は、不正不法な経済、ダンピング輸出、技術盗難、非人道主義そして中国共産主義を世界に広めようとする傲慢習近平を本気で潰しにかかっている。それは、既に中国の停滞破綻した中国経済が世界経済に悪影響が及ぼし民主主義への挑戦をしているためだ。中国共産主義は武力威嚇で犠牲者が出ても意に返さないので、軍事的脅ではなく関税政策で弱体化した経済を狙った。「対話しながら囲い込む」高等戦略だ。2020/01/27
inami
15
◉読書 ★3.5 トランプ政権が新しい国家安全保障戦略を成立させ、中国を「アメリカの敵」と、はっきり認定した(オバマ政権とは逆)。それは、中国の不法な経済政策、知的財産の盗用、異民族に対する弾圧、国際法違反による南シナ海の軍事基地建設などを許しておけば、アメリカと世界が危うくなるという強い危機感があるからだ。米は新たな軍事技術を次々に開発(防衛システム、戦闘機、潜水艦・・)、中国に対する戦闘態勢が本格的な段階に入った。・・それにしても日高さんアメリカべったり、中国に負けずトランプも結構ひどいと思うけど・・2019/04/06
九曜紋
10
「やがて中華大帝国が世界に君臨する」という副島隆彦の予言とは逆に、「米国の最新軍事力を前に中国は米国に拝跪する」という近未来を描く日高義樹。旧ソ連邦同様、「共産主義者、滅ぶべし」という怨念を感じる。個人的にはトランプの暴走を止め得るマティス前国防長官の辞任が気がかりなのだが、日高氏はここには触れていない。日本は日中友好など微塵も考えず、対米強調に邁進すべし、という結論か。安倍はそうするだろうが。2019/02/23
まっちゃん2
3
昨今の風雲急を告げる、中国とアメリカの情勢をなんとなく感じていたことを、はっきりと理路整然と説明してくれてすっきりした。多くの人に今すぐ読んでもらいたい。2年後は確実に情勢は変わっているだろう。2019/09/15
Masataka Sakai
2
著者の情報網は今まで培った人脈ですね。2019/07/05