中公文庫<br> ケルトの歴史と文化(上)

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中公文庫
ケルトの歴史と文化(上)

  • 著者名:木村正俊【著】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 中央公論新社(2019/02発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122066045

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内容説明

ヨーロッパ文化の基層の一つをなすケルト文化。その古代から現代にいたる広大な流れを、一書にまとめたのが本書である。めざましく進化・進展しているケルト研究の現状をふまえ、旧版から増補・補遺、表記の修正などをほどこしたうえで、増補新版として中公文庫化した。
専門性を意識しながらも、一般読者層にも広く読まれるように、わかりやすい記述を心がけており、図版を比較的多く掲載しているのも本書の特徴となる。ケルト人の歴史と文化を知るうえで、必要な知識と情報を幅広く集めた雄編だといえよう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

六点

16
ケルト人の起源から始まり、ハルシュタット文化、ラ・テーヌ文化、ギリシャ・ローマ世界との接触、欧州各地への展開、戦争、社会構造、生活様式、宗教、そしてローマによる征服によるガロ・ローマ人の誕生までが上巻の範囲である。広汎な分野を端的に説く素晴らしい、ガイドブックである。欧州の基層を作った集団であると思う。日本人と同じく、首狩族だしね。もう少し、彼らが自らを語ることに饒舌であったら、どれくらい素晴らしいことだったろうかと思う。文庫本故に画像は白黒で小さいのが惜しまれる。この分野を読み進めて行けば、良いか。2021/08/23

tsubomi

7
2021.04.02-05.31:‘ケルト’に関する総論的な本。地域や時代の説明、ケルトを代表するハルシュタット文化とラ・テーヌ文化、各地のケルト文化の違い、社会構造や生活様式、そして精神世界。特に面白いと思ったのはその当時の最先端の金属加工技術を持ち、広く交易してローマ帝国とも覇権を競うなど先進的な側面を持ちながらも、賢者ドルイドや生命樹やアニミズムという独特な信仰を保った側面があること。また生者の世界と死者の世界、異界と往復できると考えていること。その辺が文学や芸術に大きく影響していそうです。2021/05/31

筑紫の國造

7
ヨーロッパ文化の基層を形作った、ケルト人の歴史と文化の概説。ケルト人は文字による記録を残さなかったので不明な部分も多いが、細心の考古学の成果などを参酌しながらその実像に迫る。ケルト人について全般的な知識を提供しているので初心者向けではあるかもしれないが、とても読みやすく、なかなか面白い。現代のヨーロッパではキリスト教にほぼ駆逐された感のある彼らの宗教などは、現在むしろファンタジーの中に生きていると言えるだろう。キリスト以前の文化もまた、現代に生きているのかもしれない。2020/02/01

momen

1
ヨーロッパで広く繁栄したケルト民族の歴史を解説。研究結果を客観的かつ丁寧にまとめてあり読み応えがあるが、時系列がばらばらで索引・年表・参考文献は下巻にあるのはちょっと不便。紀元前からケルトの様々な民族は、ドルイドや戦士・血族関係を中心としてまとまり、農業・狩猟・遊牧・金属加工などを生業として発展させ、ケルト内外の民族と交易・戦争を通じて文化を成長させた。祭祀や生贄の風習など信仰も発達していたよう。ドルイドなど有名なものでも資料が実はあまり残っていない・残っていてもローマ側からの視点であることは驚いた。2024/10/14

Mits

1
ガリア人ってのは、ケルト人だったんだな。アイルランドとブリテンのものだと思ってた。ガリアがローマに征服されてローマ化したから、離島に残ったって流れなんだと初めて知った。2018/11/05

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