大和維新

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大和維新

  • 著者名:植松三十里【著】
  • 価格 ¥1,408(本体¥1,280)
  • 新潮社(2019/03発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103520818

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内容説明

「大和の誇り忘れるべからず」。師は若き今村勤三にそう書き遺し、天誅組と共に散った。やがて明治。奈良県は廃藩置県に伴う統廃合で大阪府へ吸収合併され、災害復興も地価見直しも後回しの屈辱的扱いを受ける。師の無念と民の怒りを受け、勤三は大和再独立に立ち上った。近代化の陰に隠された地方の闘いに光を当てる維新秘話長篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

178
『大和の誇り、忘れるべからず』大和ー奈良県の事何も知らなかった私。明治維新、廃藩置県は習ったけれど、学校の授業では教えてもらわなかったこのようなことがあったんですね。今村勤三氏なんとブレない漢でしょう。そしてその妻・笹野の賢く気丈なこと・・13,4の子の想い。その頃私は何を思って過ごしていたか(汗)四男(事実は次男のようですが)荒男とその友人・富本憲吉の生涯でもあった。2019/02/06

初美マリン

110
現在の都道府県の分割になるには、それなりに大変だったことはわかった。この人の作品は苦労が淡々としていて苦労に思えない時がある、本の最初と最後の冨本憲吉と今村荒尾のエピソードは、清涼剤かな2021/01/08

ゆみねこ

65
維新と廃藩置県、奈良県の独立はいかにして成し遂げられたか?とても興味深く読了しました。「大和の誇り、忘れるべからず」熱い思いを胸に戦い続けた今村勤三。明治の混乱期のことを、もっと知りたくなりました。2019/02/23

Shoji

56
明治の廃藩置県で堺県に組み入れられた奈良県が、独立した県として政府に認められる経緯をモチーフにした小説です。主人公は今村勤三なる政治家・実業家。家族を犠牲にしながら、情熱と自信で苦難を乗り越えて行きます。物語は一貫して「大和の誇り、忘れるべからず」のスピリットで進んで行きます。奈良ラブの私としては、とても共感しました。2019/01/09

よこたん

55
“「大和の誇り、忘れるべからず」この思いを強く持って突き進んでいけば、もしかしたら奈良県を独立させられないだろうか。” 師が、永遠の別れのきわに残していった小さな書き付けは、時に戒め時に励まし、くじけそうな心を奮い立たせ続けた。天誅組の一件、大阪府との合併、水害、大和地方を襲う試練に打ち勝つ行動力と粘り強さに感服した。そして、富本憲吉との交流に、人としての懐の深さに涙した。今村勤三という人を知ることができてよかった。地味だけれど、分かりやすい文章に引き込まれ夢中で読んだ。奈良県も大変だったんだなあ。2019/02/18

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