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内容説明
銀河の中心には、必ずといってよいほどブラックホールがある。しかも、その質量は非常に重く、太陽の質量の100万倍以上もある。このようなブラックホールは“超大質量ブラックホール”と呼ばれている。そもそもなぜ、ほとんどの銀河の中心に超大質量ブラックホールがあるのか。そして、ブラックホールはいつ生まれ、どのように育ち、どのような運命を辿るのか。現代天文学が描く、宇宙の過去・現在・そして鮮烈の未来予想図。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
179
年に何作か宇宙関係の本を読んでいます。概念的には知識のあるブラックホールに関して少し詳しくなりました。但し、数式も多く本書の内容を半分も理解出来ていません。巨大なブラックホールが地球に接近して飲み込むようなことはないので、安心です。宇宙の構成要素で断トツの割合で多いのが、ダークエネルギーとは(驚)2019/04/07
やいっち
68
予てより気になってならない謎の<存在>であるダークマター。「暗黒物質は天文学的現象を説明するために考えだされた仮説上の物質。”質量を持つ”、"物質とはほとんど相互作用せず、光学的に直接観測できない”、"銀河系内に遍く存在する"といった性質が想定される。間接的に存在を示唆する観測事実はあるが、直接的な観測例は無く、ダークマターの正体も不明である」。 2023/03/03
haruka
27
2019年4月、おとめ座方向5300万光年先の楕円銀河・M87のブラックホール画像が初めて公開された。本書はこの3ヶ月前に書かれたものである。もしかしたらそろそろ撮影成功かも?!ということで、EHTの視力3000万の驚くべき視力や角分解能などが説明されている。2022年には天の川のいて座A*も画像が公開されたし、今後ブラックホールの研究は進むだろう。いつかもっと庶民的な謎への答えも書いてくれたら嬉しい。たとえばどのくらいの距離ならぎりぎり逃げられるのかとか、実際吸い込まれたときの体感やその死に方?など。2024/02/10
Takanori Murai
15
七夕チョイスで図書館から。物理のお話が出てくるとおつむが拒否反応を示すのは相変わらずだが、何とか読み終えた。理解できるまでになろうとまでは思わないが、せめて慣れて抵抗なく読めるようにはなりたいものだ。まもなく57歳になるが宇宙大先輩は138億歳。それにくらべたらまだまだ赤ん坊だ。50億年後に太陽は死に、100兆年後には全ての恒星が死に、10の34乗年後には、原子が死ぬという。壮大な歴史の中でたまたま我々はいい時期に生きているようだ。2019/07/13
寝落ち6段
14
ブラックホールを撮影したというニュースを見て、その日にたまたま寄った本屋で見つけた。本書は、撮影される直前に発刊されたものなので、惜しい。しかし、ブラックホールが何者なのか、現段階での研究成果を分かりやすく、カラー写真と図で説明している。天文学とか、物理学なんてのは、専門的に勉強したことはないが、好きで好きでしょうが無い分野だ。浪漫だ。ブラックホールは、宇宙にとって必然的に存在する物なのだろう。物理的現象であるが、謎が深く、神秘的で、美しいのはどうしてだろうか。2019/06/08