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内容説明
家の「本部屋」で見つけた、両親のどちらかが小学生のころに読んだはずの本。どうしてだかぼくは、それを親に隠れてこっそり読みたくなった――。『小公女』を読み始めたルカは、主人公にツッコミを入れつつ、両親がスマホを与えてくれない理由を聞きつつ、幼なじみや転校生と日々の雑談をこなしつつ、この本を読み終えることができるのか? 「読書離れ」とか言われてしまう今時の子どもたちよ、本好きでなくても、読書はできる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しいたけ
115
小5のぼく・ルカは隠れて親の本を読み始める。自意識の芽生え、子どもとして扱われることへの気恥ずかしさ、本からも学ぶ自尊心。友人を含めてまで、全てが健全。じきに彼にも嵐のときがおとずれるだろう。嫉妬や自己嫌悪の渦に身を投じ、距離感を掴めずにイライラとページをめくる日もあるかもしれない。彼の読書人生は始まったばかり。『小公女』『あしながおじさん』を噛みしめるように読み、『赤毛のアン』を手にしたところで最後の一文。「ぼくは本を読んでいる」。そして本棚を見上げる少年の、ワクワクしている背中の絵。清々しい本。2019/07/26
はる
86
小学5年生のルカは、両親の「本部屋」でカバーの掛かった本を見つけます。「小公女」「あしながおじさん」。ルカの視点で本のあらすじを追いつつ、家族や友人たちとの日常のドラマを描きます。そうか、今の子供はこう読むのか。ちょっと理屈っぽいけど、この感覚はなかなか新鮮で面白いなあ。あらすじはかなり詳細。自分も一緒になって読んでいるようで楽しいけれど、結末まで描いてしまうのは疑問です。この本の目的は子供に興味を持ってもらうことではないの?あと3冊ある(1冊は赤毛のアン!)ということで、続編もありそうですね。2019/03/08
☆よいこ
69
児童書。小学5年生のルカは、本部屋にある古い児童書を手に取った。たぶん両親のどちらかが子どもの頃に読んでいた本。こっそり読んでみたくなった。▽『小公女』と『あしながおじさん』を現代の小学生が読んだらどんな読み方をするのか感じ方をするのかがわかる。本の感想部分は別フォントで書かれる。▽ルカの友達や両親、主人公ルカも、思ったことを素直に言葉にできて、それがあまりに理路整然と納得いく言葉で書かれているので、うまくいき過ぎ感はある。▽古典児童書は、やっぱりいい。『赤毛のアン』の感想も聞きたかった。2019/02/26
ムーミン
66
読書の魅力、奥深さが子ども目線の言葉で伝わってくる。子どもたちに、まさにこんな経験をさせてあげたいんだけど。2019/05/23
ぶんこ
66
小学5年になったルカは、2年前のクラス替えで離れてしまった安田君と一緒になり、同じマンションの幼馴染ナナとも一緒。そこに大阪からの転校生で本好きのカズサ。偶然自宅の本部屋で発見した「小公女」「あしながおじさん」を読み始めたことで、色々と考え始める。ルカたちが生まれた時からネット環境があったことに衝撃を受けてしまう私。簡単だからこそ、ルカは分からない事があると即ネット検索しているともいえる。カズサと話す事で本との楽しみ方を知る。他にもネットとリアルとの差など、これからの子どもの成長が楽しみと思えました。2019/03/17
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