内容説明
「お……俺が宰相代行!?」
宰相ジストリエの反乱を『未来の歴史書』を駆使して鎮圧したアルトを待っていたのは、王女リーゼロッテからの宰相代行任命という予想外の出世だった!!
そんな中、イリスガルド王国の腐敗を憂いた第二王子ルディアードが王国に反旗を翻す!
調停へ行ったアルトが提案したのは……まさかの王都への侵攻!?
「そんなことしたらご主人も叛乱軍ですよ!?」
精霊クロノの驚愕の声をよそにアルトたちは王都へと進軍する――
歴史も運命も思うまま!辺境貴族の成り上がり譚、第二幕!!
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
31
宰相ジストリエの反乱を鎮圧し、王女リーゼロッテからの宰相代行に任命されたど田舎貴族のアルト。そんな中、イリスガルド王国の腐敗を憂いた第二王子ルディアードが王国に反旗を翻す第二弾。課題を解決するために辺境貴族の元を訪れたアルトたちが直面する第二王子の挙兵。その上さらに混迷を極めてゆく王国を取り巻く状況。『未来の歴史書』の存在が大きいとはいえ、今回も限られた手段・人材を駆使して絶体絶命の局面をギリギリで打開していく冷静なアルトの着眼点は面白かったです。ヒロインたちの存在感も効いていて続巻でさらなる飛躍を期待。2019/02/14
こも 旧柏バカ一代
24
大領地持ちの貴族が裏切ったとはいえ王都を他国の軍隊が包囲出来る国ってほぼ詰みな状態なのに、逆転するのか、、こりゃ歴史書はチートだわ。それを上司(女神)に報告できない精霊って、、いや、女神も報告書を読むのに飽きてるから良いのか?それとも2人の相性が悪いのか?オージンジか?2020/04/05
むっきゅー
24
書き込んだ未来が現実になる「歴史書」を駆使し、辺境の領地と腐敗した王国を立て直す第2巻。前巻で王女と共闘し宰相代理に就任した男爵・アルト。まずは腐敗した大貴族の派閥争いを止めさせるために画策を始めたら、第2王子が挙兵し王国の簒奪に乗り出したり、大貴族の裏切りで他国の兵と連合で王都に攻めてきたりと、完全に王朝末期の様相。これをアルトの知略と歴史書の効果で、綱渡り的に乗り切るところが面白かった。ノートのルールが全て明かされていないところはデ○ノートと同じだが、使い方のバリエーションはこちらの方が面白いですね。2019/02/16
nishiyan
12
宰相の反乱を鎮圧し、宰相代行へと就任したアルト。問題だらけの王国立て直しの最中に第二王子が反旗を翻し、更なるピンチに追い込まれる本巻。「未来の歴史書」に新たな法則が明らかになるなど、アルトが上手く使いこなしているところがなかなか良い。王国に起こった問題という本筋はもちろんのこと、アルトを巡るリーゼロッテとエレナの鞘当てとともに二人にも大きな見せ場があり、とても面白かった。アルトがどこか飄々としている分、ヒロインたちの頑張りが光る。アルトとの思い出話を語るエレナは可愛いですね。次巻がとても楽しみ。 2019/03/08
真白優樹
9
アルトが宰相代行に就任し国の内憂に立ち向かう中、国の腐敗を憂いた第二王子が反乱を起こす今巻。―――世界をよりよく導くのは、事前の準備と発想の転換? 新たなルールも示され、更に強くなった立場で今度は内憂に立ち向かう今巻。様々な問題が立て続けに巻き起こり、七転八倒な状況へと追い込まれる中、ふとした違和感から謎を解き明かし、発想の転換で新たな戦局を導く。そんなこの物語独自の面白さが跳ね上がる巻であり、世界が大きく歩き出す巻である。重なる問題は片付く中、外患との戦いはどう進むのか。 期待を込め次巻も楽しみである。2019/02/14