講談社文芸文庫<br> 白鳥の歌・貝の音

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講談社文芸文庫
白鳥の歌・貝の音

  • 著者名:井伏鱒二【著】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • 講談社(2019/02発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061961623

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内容説明

女形の旅役者の悲哀をチェーホフの同名の戯曲の哀愁に重ね、二日酔の「私」の気分を巧みに描く「白鳥の歌」。近視の武士の苦衷を、武張った信玄、謙信の姿とともに描く、哀しくもおかしい「貝の音」。ほかに「下足番」「開墾村の与作」など。殉死の弊風、封建の桎梏、人間の嗜好・執着、浮世の儚さ――人の世の悲喜劇への、常に変らぬ確かな眼差と限りない愛情が醸す、井伏鱒二の豊穣の世界。追随を許さぬ精妙な文体の名作集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

101
ユーモアと哀愁と人間的な温かみを感じる素晴らしい短編ばかり。かなり可笑しい話もあるのだが、控えめに書かれているので落ち着いた印象を受ける。「小熊の夜遊び」はSF的な内容で、こんな作品も書けるのかと嬉しい驚きを感じた。古墳時代と夜更けの酒場がつながってしまうところが滑稽だ。「病中所見」は真面目な題がついているが、笑える内容で結末に漂う笑いとペーソスが好きだ。プロットが一番面白いのは「釣場」。後味も良い。結婚式に招かれた人たちのスピーチが本当に可笑しい。2017/08/21

pitch

3
古本。井伏鱒二は手に入るものはとりあえず何でも読むことにしている。短編集だけど、既読のものはなかった。巻末の解説によると、結構作り話のようだけど、どれもじわじわ面白い。表題作の白鳥の歌が一番好きだ2025/04/30

ナツ

1
長編とはまたひと味違う感じで面白かった2013/06/06

王天上

1
「小熊の夜遊び」が変でよかった。こういう洒落た作品も書いていたんだなあ。2012/10/23

eazy

1
「シグレ島叙景」が可笑しかった。 ほとんどつげ義春作品の会話ですね。 「むげいの家のおとっつぁはきぐしねくてやんだおら」ってやつ。2002/03/15

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