内容説明
受験本番で必ず出題される世界文化史。その重要性は誰もが知っているが、ここを抑えるのは容易ではない。
ある意味、歴史が始まって以来つきまとう分野だし、文学・宗教・絵画・建築などジャンルも違えば、
地域によって特徴も異なる。学校の授業で教わるような時代区分、地域区分では、何が重要なのかが
よくわからない。
この本は、今や受験生の2人に1人が視聴するという「スタディサプリ」で、圧倒的な人気を誇る
「村山の世界史(文化史編)」を誌上再録したもの。文化史を西洋ではキリスト教との関わりの中で
建築、絵画などを8講にわたり解説。中東のイスラーム1講、中国文化史3講を合わせ計12講でまとめる。
16歳の時にヨーロッパへ単身旅行に出た筆者は、19歳のときサハラ砂漠を縦断、「ベルリンの壁崩壊」や
反ゴルバチョフ「8月クーデター」に遭遇するなど世界史の舞台を100ヵ国以上わたり歩き、絵画や建築物を
その目で見、その肌で感じて来た。その豊富な現地報告を交えての講義は、時にシニカルで、時にユーモア溢れ、
文化史こそが世界史だと教えてくれる。
単なる事実の羅列ではなく、それが生み出された時代背景、あるいは制作者の生い立ちまで触れての解説は
親近感もわき、重要事項も難なく頭に入る。本書の赤字部分をマスターすれば、東大の短答問題ならほぼ100%、
早慶の問題でも85%以上は回答できるはず。歴史の面白さを堪能しつつ文化史がマスターできる本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Haruka Fukuhara
13
なかなか面白い語り口で、社会系の科目の講義初心者として自分とどこがどう違うのだろうと思いながら読んだ。世界史は大学受験でも一応使ったはずだけど、文化史の比重がそんなに高い(たしか3割とか書いてあった気がする)のは意外な気がした。惜しむらくは講義の文字起しという性質からかやや意味のとりにくい部分が散見されること。あと世界史は文化史こそ、という筆者の主張もわからなくはないが、法学部出身としてはやはり政治史が一番歴史という気もしてしまうし個人的に一番興味が強いのは似た概念だが文化史よりは思想史という部分になる。2017/10/29
へど
3
わかりやすかったです。センター直前ということで印象づけのためにさらっと一周しました。知らんわ💢みたいなのも多かったですが2020/01/15
kapo54
2
○知識量が多い○社会科学系は分かりやすい×講義をそのままテープ起こししていて、やや読みにくい×受験レベルでない知識も多く、体系的でない×美術・文学は羅列に終わっている部分もある 文化史の本を書くという試み自体が無謀なんでしょうね。大学教授にまで範囲を広げても、文化史全体を書ける人がいるかどうか。2017/05/20
Masahiro Yamada
1
もう少し世界史の知識を入れてから、もう一回読もう。経済思想や哲学の分野はやはり興味が惹かれる。マルクス主義誕生の背景は特に参考になった。2017/04/27
ミオチー
0
読み物としてもおもしろい。2021/02/15
-
- 電子書籍
- 週刊東洋経済 2024年9月14日号 …
-
- 電子書籍
- しがみついても無駄です【タテヨミ】第1…
-
- 電子書籍
- 日経PC21(ピーシーニジュウイチ) …
-
- 電子書籍
- DeスポファイターZ 2 ジャンプコミ…
-
- 電子書籍
- まおゆう魔王勇者 〈vol.3〉 ファ…