内容説明
子どもがわからない、子育てが不安、「子ども」をとりまく危機的状況に悩む大人たち。小学校高学年に戦争を経験した小児科医・毛利子来氏と、団塊世代の作家・橋本治氏が今、子どもの実像を語り合う。第一部では、それぞれの「子ども時代」を書き下ろし、第二部では「子どもって何だ」。学校や母親から考える「社会の中の子ども」など、子どもだった大人が語る刺激的な対話。
目次
第1部 子ども時代(僕が子どもだった頃(毛利子来)
私の子ども時代(橋本治))
第2部 子どもをめぐる対論(毛利子来VS橋本治)(子どもって何だ;社会の中の子ども;内なる子ども)
著者等紹介
毛利子来[モウリタネキ]
1929年、千葉県生まれ。旧制岡山医科大学卒。現在、渋谷区で小児科毛利病院を開業、育児教育相談に力を入れる
橋本治[ハシモトオサム]
1948年、東京都生まれ。東京大学文学部卒。77年『桃尻娘』で作家デビュー。小説、評論、エッセイなど幅広く活躍
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感想・レビュー
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まど
7
たぬき先生がご両親を早くに亡くし苦労されているのにびっくりした。 二人の意見はかみ合ってるようでかみ合ってないけれど、大きい流れでは一緒なのかなっていう感じの対談。第3章が面白かった。夫婦けんかはみせたほうがいいとか、100パーセントの愛情の嘘とか、稚児信仰のこととか。2010/08/05
ひらぱー
4
2010年ダントツ1位。毛利氏はどんな人か知らないし、橋本治と話が噛み合ってないし(力量が違いすぎる)、だいぶ減点されてるはずなのに、その減点を補ってありあまる内容。学校教育や現代(近代?)女性に関する項が特にキました。2010/02/21
yukidarumaa
2
対話形式のところになると、橋本治の部分しか拾えなくなった。わたし、子育て、仕事、夫婦、人生、どの切り口からも浸みた。読み終わったあとはおもわず胸に抱きしめて寝てしまった。2010/03/08
halfpint
1
名著なのでは2008/08/21