内容説明
早川さん、帆掛さん、岩波さん、富士見さん、国生さん、おなじみ本オタクの面々がくりひろげる本と読書の日常、そしてときどき非日常。奇妙な布を拾った早川さんたちに、本の記憶が薄れてゆくという不可解な事件が起こりはじめる。もしやその布は宇宙からの?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
57
8年ぶりって、もうそんなになるんですね。量子さんたちは相変わらずみたいで、ほとんど3巻の続き。延流ちゃんが量子さんと案外うまくやっている(張り合えている)ようで安心。地球を守るというオビの言葉にウソはなし。旧友に再会したみたいだ、というのが今回の感想です。オールカラーコミックなのが楽しい1冊。紙の本は増殖するので、電子書籍も検討したいです。2019/11/03
活字スキー
35
今や一大ジャンルすら形成しつつある「めんどくさいサブカル女子の日常」系のさきがけ?新刊は8年ぶりとのことだが、早川さんをはじめみんな相変わらずなので特に違和感もなく楽しめた。とはいえさすがに時事ネタはちょっとタイムラグが気になる部分も少なくなかったし、良くも悪くも筋金の入ったオタクぶりで淡々と展開するので『ド嬢』とかに比べるといまいち漫画的な盛り上がりには欠ける。一番エモかったのは「あたしは本が好きで、本好きなみんなのことを愛してるもん!」かな。2019/02/02
こら
32
『バーナード嬢曰く。』みたく本好き女の子たちのマンガ。SF者として、もっと元ネタがなんなのか分かればな、と悔しい思いも。読書愛溢れる面々を見ると、もっと読書に精進しなきゃとも。でも、早川さんみたいに恋愛運を犠牲にするのも…ww2019/03/10
阿部義彦
25
全国のSFファンそして眼鏡っ娘ファンの皆様、8年間が空きましたがようやく4巻がでましたよー。置いてる本屋少なくて苦労して探しました。早川書房のコミックなんてレアですよね。とにかく量子さん大好きです。絵柄も少し変わりましたよね?でも皆さん相変わらずキャラ立ちしております。一番ウケたネタは63頁。量子力学(りょうこ力学)です、こっそり、見てたらイケメンが通りかかると青背棚から隣の講談社学術文庫の前えさりげなく移動しましたよ!←それが量子ゆらぎや(^o^)oいやー解るわー。本好き女子の心は複雑です。2019/01/26
ぐうぐう
21
8年ぶりの続刊ということもあって、ネタの懐かしさに苦笑してしまう場面も多いが、初音ミク特集の「SFマガジン」に毒突く辺りは忖度なしで好感が持てる。キングの『11/22/63』を「SF者は都合のいいときだけキングをちやほやして」とツッコんだりできるのは、5人のキャラがそれぞれのジャンルを代表することで、本作に批評性をもたらせているからだ。映画ネタが多いのも、コアではないSFファンにはホッとできるのかもしれない。なかなかしたたかだぞ。2019/01/24