内容説明
竹は女の樹だ。細く、風に容易くしなってしまう。けれど、容易く折れはしない――。江戸の片隅の竹林を背負った家で、「闇医者」として子堕ろしを行うおゑん。彼女は、ひたむきに信じた愛や、幼き日より育んだ友情を失い、怒り、惑う女たちに助けの手を差しのべる。異国から流れ着き薬草に精通する末音と、情を交わした男に殺されかけた過去を持つ見習いのお春とともに。
いきさつのある女たちの再生を描く、人気シリーズ第2弾。
【収録作品】
「竹が鳴く」
「花冷えて」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
83
闇医者おえん秘録帖「花冷えて」2巻。産むことが出来ない訳ありの女たちを受け入れて、薬草に詳しい末音と、情を交わした男に騙され殺されかけた過去を持つお春と、小堕ろしを行うだけでなく女たちの新たな人生を生きる手助け主人公主人公おゑんさん、ほっとさせられますね。 2022/03/14
はつばあば
66
正月明けにおゑんさんの堕胎モノを読むのはなんだが、おゑんさんは薄情なお人じゃない。産みたいと願うものにはしばしのたつきと、自我の芽生えを与えて母なる事に力を貸す。今回のおゑんさんは脇役に近いお江代とお静に興味をもった。どちらも大店の娘で跡取りの婿をもらったお江代と、もらう予定のお静。どちらの女にも巣くう「僻み」。これだけはいくらおゑんさんでも手の施しようがない。結婚・出産いまだに根強い支持を持っているが・・・年末年始をギャング達と暮らした身には枷から逃れてホッとしている(#^^#)。2019/01/07
がらくたどん
56
再読。そうそう、これは大家の高麗屋茂三郎が店貸条件に所望した秘密語りの「秘録帖」でしたね。ちょうど筍と雪解け弥生の物語。前編はおゑんの元に夫の子を身籠った女中を連れてやってきた大店の家付き女将。苦労知らずの我儘娘が成長した姿に思えたが。予想の斜め上を行く突飛な言動で常識も人道さえ押しのけて「我が道」を駆け抜けた埒外の女を描く。後編はおゑんの眼前で裕福な商家の娘が倒れる。その娘は回復したが。暮らしには苦のない娘たちの心を縛り上げていたものが悲劇を孕む。お春は有能な助手になり堅実な薬種屋十海屋との繋がりも。2024/04/23
はつばあば
42
1~2巻と再読しました。レビューが無いと思っていたらありました。今更以前よりマシなレビューなんて書けません。ほんとこのシリーズ重い内容なんですが、女として生きていく上で大事なことがいっぱい詰まってます。自分というものを大事にできなかった昔の人の事と他人事のようにみるのではなく…チャットGPTがあってもおゑんさんのような人はいないのだから本で学ばねば。なんてこの歳で思うなんて(^-^;2026/04/07
ゴルフ72
30
おゑんさんシリーズ第2弾も重い!しかし単なる重さではない。その重みもおゑんの生い立ちからくる相手に対する本当の意味でのやさしさではないかと思ってしまう。お江代にもお竹にも、そしてお静さんにさえ!末音さんとお春さんはおゑんの心のよりどころなのがよくわかる。二人といるとおゑんさんの心が開き本当の自分が出るのがよくわかる。2026/04/25




