講談社文庫<br> 新装版 祇園女御 上

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講談社文庫
新装版 祇園女御 上

  • 著者名:瀬戸内寂聴【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 講談社(2019/01発売)
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  • ISBN:9784065143377

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内容説明

平安時代末期、後の白河上皇がまだ東宮だったころ、その妃として藤原道子は入内した。年上の道子は気後れするが、大人びた東宮に寵愛される。だが、ずっと年下の新しい妃・賢子が入内すると東宮の寵愛は賢子に移り、東宮が白河帝として即位したころには、道子は里帰りが増えていた。他方、美少女・たまきは殿上人になる野望を抱く平忠盛に引き合わせていた。たまきこそが、後に貴族社会に影響力を持った女人「祇園女御」なのだが。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

33
平家物語より少し前の平安王朝ものでした。道子、あかね、たまきを中心にして描かれる貴族社会。性的描写も多く艶やかな印象を受けます。下巻も読みます。2024/10/31

本のロマンス

13
源氏物語と相通ずる要素が多々盛込まれ、平安の宮中貴族の色恋を中心とした生き様が、「秘」なる絵巻のように妖艶かつ濃密に描かれています。後三条天皇と基子、白河天皇と道子・堅子など、歴史上実在した人物が主役級で登場するので、源氏物語以上の大なる感興を覚えました。「十三夜」の帖で、白河天皇の女御「道子」が不遇期を乗越え懐妊(善子内親王)し、その子を母として心の底から慈しむ場面では、幸せのおすそ分けをいただいた気分になりました。2024/12/04

鳩羽

9
のちの白河院となる東宮の妃になった藤原道子は、美しく気高い姫君だったが東宮よりも十以上も年嵩なことに気後れしていた。様々な周囲の思惑に翻弄されながらも、予定通り入内し、けれど妃としてときめくことはない道子。一方、道子のかつての侍女であったあかねは、傀儡子に身を落としながらも、道子と縁が浅からぬ女児を育てていた。…藤原氏の勢力から離れて帝に権力を戻したい後三条帝、自分の子供に帝位を継がせたい白河帝など、男の思惑の隙間を埋めるように、女の情愛が次世代を作っていく。2019/01/22

kmiya3192

1
平家物語が始まる時代から更に半世紀遡る。東宮太夫藤原能長の孫娘道子は当時の東宮貞仁親王に嫁ぐこととなる。天皇に寵愛されることは家の繁栄を意味していた。道子の周りにはたくさんの人。そしてライバルもたくさんいた。時の後三条天皇が譲位すると道子は准后としての座をものにする。都に地震が襲う。後三条天皇は譲位後に衰え亡くなると白河天皇の世となった。道子の周りには傀儡子たちもいた。そして武士の台頭。平正盛の存在が都で話題に。そして道子は内親王を生む。2021/03/16

pon0810maria

1
紫式部・清少納言より少し後、平家物語の時代より少しだけ前のお話。白河帝がまだ東宮の時から始まる。一番最初に入内した妃、道子を中心としてストーリーは進んでいく。一体祇園女御はいつ登場するのか…。2021/02/24

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