内容説明
富士の樹海。魔人加藤保憲は目前に跪くある政治家に言った。日本を滅ぼす、と――。妖怪が出現で混乱する日本では犯罪発生率が増加、それが妖怪のせいと言われ始めた。妖怪関係者は原因究明に乗り出すが……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
64
荒俣宏御大は學天則に乗り群がる暴徒を蹴散らし、京極先生一派は妖怪排檄主義者たちから辛くも逃れ、平山夢明さんは黒史郎さんに取り憑いたクトゥルーを匿い・・・という破天荒な展開、俄然面白くなってきた!高橋葉介さんや田辺青蛙さん岩下志麻子さん諸々著名人も多数登場、でも木原浩勝さんが操られた都知事に天誅を与えて噴死したのには驚いた!都知事が仙石原って名前・・・妖怪文化は風前の灯、何の力もないけれど、妖怪馬鹿たちはしぶといのです。2020/01/18
佐島楓
55
凄いはちゃめちゃと社会風刺、メタ世界。急へ。2019/01/05
Ayako
14
ようやく作中に京極さん登場!町中にも妖怪が溢れ、人々はパニックに。だんだんとシリアスな展開になってきたのに、笑える要素は沢山で、このアンバランスさが心地よくなってきた。いよいよ次の巻で完結するはずだが、全く結末が予想できない。2019/02/19
角
11
ようやく京極夏彦登場。物語は荒俣宏たちのいる建物を暴徒が襲い、さてどうなるか……が続く。東洋初のロボット學天則 は出てくるわ、クトゥルーは出てくるわ、ついには百鬼夜行でてんこ盛り。登場人物みんな饒舌なので、情報量は多いけれどもなかなか話が進まない感じも。2019/08/24
keisuke
9
いやいやいや。おじさん達がどうオニ退治するのか。解説が随分思わせぶりなんだが、オチが凄いのかな。2019/01/22