内容説明
転生を巡る謎もついにクライマックス！ 処刑された魔女の願いとは？ 転生者達が織りなす美しくて不思議な物語、第３弾。
それは、現代から400年ほど前の話。
人里離れた鬱蒼とした森の中に、魔術師と呼ばれる人達が暮らしていた。
彼らは信頼できる近くの村に魔術の恩恵を授け、
その対価として作物などを貰い、助け合って生きていた。
そこで暮らす魔女の中に、アオイとイリアスという二人の少女がいる。
アオイは占いによって未来の天候を読み、
イリアスは歌と舞いで作物に祝福をかけることが仕事。
二人は親友同士、森のなかで穏やかに暮らしていたのだが、
ある日、魔女狩りの手がすぐそこまで迫っているという話を聞き――。
小東 のら（コヒガシノラ）：神奈川県在住。著書に『転生者の私に挑んでくる無謀で有望な少女の話』（ヒーロー文庫）。
和遥 キナ（カズハルキナ）：イラストレーター。青春クリエイター。
挿絵、キャラクターデザイン、グッズなど。 画集第二弾『恋詩』も発売。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
8
ジーク達の時代から四百年ほど前、魔術と魔女狩りの時代から転生してきた元魔女の少女、カスミが転生の真実を語る今巻。―――また会いたい、それはきっと、誰にも邪魔できぬ願いだから。 ジーク達転生者達が、何故この世界に転生してきたのか。その謎の真実が明かされる今巻。それは哀しき歴史が生み出した願い。ただ、再会を願う哀しくて切なく純粋な想い。想いに引きずられる彼女を連れ戻すは、今ここにある未来と絆。そんな悲しみの中からの再生が優しい温もりを持っており、心温まる巻である。さて、次のお話とは。 次巻も須らく期待である。2018/12/04
KOU
2
電子で既刊3巻読了。1巻の最初の方の転生者が出てくるだけの現代の話かな？というところから、魔法道具製作会社やプロガルディアの魔女裁判が出てきて、なんだ魔法のある世界かと読んでたら、こういう方向に進むとは。 3巻発売の活動報告に「次の巻も出せるよう、一生懸命頑張っていきます。」とか書いてあったけど、続き出るのかな？ なかなかうまく纏めた感じで、ここで終わってもおかしくない感じなのだが。2019/08/14
takave
2
あてなの？ 一人称あてちゃん好き。2018/12/17
ちゃか
1
タイトルからはどんどん離れていった感。 けれど、転生者が多い謎について触れて。妄執にかられていた少女が救われる結末になったのは良かったと思います。 作中から四百年ほど前。 時代の過渡期というか変革の始まりとなった時代。 魔女狩りが過熱していた最中の、魔女たちのお話。 どこの世界でも異質なるものを畏れる人の心理は変わらず……暴走してしまうところまで同じでなくてもいいんだよ、と思わず唸りましたが。 2019/07/12
