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内容説明
ブルーズ、ジャズ、ゴスペル、ソウル、カントリー、ロックンロール、ヒップホップ……アメリカの様々な音楽はいつどのように生まれたのか。どんな人たちにより演奏されてきたのか。200年以上の歴史を誇るアメリカ音楽について、その始まりから現在のアーティストまで、アメリカ南部からやってきた研究者とポップカルチャーに通じる評論家が徹底的に語りつくす。この一冊でアメリカン・ルーツ・ミュージックがバッチリわかる。全ジャンルのアルバム紹介つき。
目次
はじめに/第1章 アメリカン・ルーツ・ミュージックの誕生/第2章 ゴスペルは希望の歌/第3章 ブルーズ街道/第4章 ジャズとニューオリンズ/第5章 ソウル、ファンク、ヒップホップの熱狂/第6章 カントリーとフォークの慰安/第7章 ロックンロールの時代/おわりに/アメリカ音楽の主な流れ/アメリカ音楽史年表/人名・グループ名索引
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1959のコールマン
24
☆4.5。内容はアメリカン・ルーツ・ミュージック。その基本図書として、新書として十分すぎる内容。ただ、タイトル通り入門書レベルである。ある程度知っている人間にとっては全然物足りないだろう。そういう人はチェックシートとして使うのも吉。また対談方式にしたのは、結果から言えばラジオ番組風になり、単調にならずにリズムに乗って話すように流れていくので、眠気を誘わず読みやすくなったと言える。2019/05/03
クラムボン
20
アメリカの音楽の魅力に嵌ったお二人。故郷のアメリカ南部を愛し探求を続けるバーダマン氏と、ビートルズ・鬼平・ロバート.P.パーカー・英文法の著作があるという里中氏の対談。フォスターから始まり、ゴスペル、ブルーズ 、ジャズ、ソウル、ファンク、ヒップホップ、カントリー、フォーク、そしてロックへ。特にスピリチュアルからゴスペルへの音楽の流れは、黒人の辛い歴史と重なる。来世の幸福を安らかに願う「慰安」から、生きる喜びを強烈に表す「解放」へ向かう。ただヒップホップだけは、お二方とも嫌いのようです(私も…)。2021/09/15
しゅん
14
大和田俊之『アメリカ音楽史』との併読がよさそう。大和田本が注力できなかったゴスペルに関して詳しく書かれていてうれしい。女性ミュージシャンへの言及の多さも特徴。ビバップとヒップホップに対して冷淡な感じがする。2020/07/01
Yohei
11
アメリカ音楽を主要ジャンルごとに成り立ちや変遷を社会背景を交えて解説。対談形式なので読みやすいし、何よりお二人の見識の広さに驚かされる。2019/02/02
k.m.joe
10
各章で取り上げられている音楽ジャンルは以下の通り。 ①アメリカン・ルーツ・ミュージック ②ゴスペル ③ブルーズ ④ジャズ ⑤ソウル、ファンク、ヒップホップ ⑥カントリー、フォーク ⑦ロックンロール これだけ幅が広いと突っ込んだ解説はできにくい。しかし、広く浅く語る事で、却って歴史の繋がりを感じ、全貌を把握しやすいとも言える。しかも対談形式なのでテンポが良く話が入りやすい。 必要な情報はネットで検索できる時代だからこそ、本書のような基本的な通史もまた必要である。