内容説明
数学にだって熱い血が通っている!
フェルマーの最終定理という難攻不落な難問。
それに取り組む学徒たちの姿を通して人間が生きる意味を探るテキスト。
数学という学問の真に驚くべき「美しさ」「面白さ」は、この本の余白をすべて使いきっても書ききれるものではありませんが、数学がいかにロマンに満ちあふれた学問であるか、その一端を少しでものぞかせることができていれば幸いです。
(「文庫版あとがき」より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
114
サイモン・シンの「フェルマーの最終定理」を彷彿させますが、「哲学史」ならぬ「数学史」を交えて分かり易く教えてくれるので読んでいてとても楽しいです。「リーマン予想」、「ホッジ予想」、「バーチ・スウィンナートン=ダイア―予想」などもっかい勉強し直してみたい気になりますが、是非飲茶さんが本書いてくれないかと思ったりもしますwww。2022/02/06
やいっち
75
後書より:「フェルマーの最終定理という難攻不落な難問。 それに取り組む学徒たちの姿を通して人間が生きる意味を探るテキスト。 (中略) 数学がいかにロマンに満ちあふれた学問であるか、その一端を少しでも」。数式なし。数式や公式、定理といった出来あいの結果の羅列しか目にしない我々門外漢に証明に至る(至らなかった)ドラマとドキドキを追体験させてくれる。2021/08/24
夜長月🌙新潮部
65
タイトルを見ると???かもしれませんが中身は「フェルマーの最終定理の証明完成まで」です。サイモン・シンの『フェルマーの最終定理』を読んでおもしろいと思った人にはうってつけです。『フェルマー……』は証明されるまでの流れを物語風に語っていますが本書の方はもっと数字的です。数字のどの理論とどの理論がどう関連しているか大枠を感じとることができます。そこに数々の人生ドラマがありまさに一気読みでした。2019/12/13
ポルコ
40
まだ読んでなかった飲茶著書作。数学どころか数字が苦手で避けていた本だが、古本屋で見つけてやっと読んだ。序盤数学的文章は難しかったが、中盤からはいつもの飲茶節でグッとくる哲学的人間ドラマで感動。損得抜きに人生を何かに賭けることができた人は幸せかも。2022/03/02
やまやま
26
フェルマーの最終定理をめぐる数学史という主題が貫かれているが、幾何学(ガウス、ボヤイ)、数学基礎論(ヒルベルト、ゲーデル)の紹介などが挟まれている。谷山=志村=ヴェイユなどシンの評伝をかなり活用している。シンのBBCホライズン映像を改めて視聴したが、ワイルズとその周囲の雰囲気は、著者の描く姿と重なるところもあり、また異なることもあった。数学者は、真理に近づきたい、事実を知りたいという純粋な動機があり、一方、功名心や野心は数学外からのことだが、世俗にも関心がないと、発見を手中に収める動機が生まれにくい。2020/07/25
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