内容説明
川柳は、血である。
まさに血である時、作者そのものの声となる。
血は廻り、継がれ、川柳の大河となった。
わずか十七音―その中に流れる血によって、
ニンゲンを 社会を そして、作者自身を捉える。
三笠―三柳―一泉という生物学的なDNAを超え
川柳という血の池で産湯をつかってしまった。
血の池へポチャン 蛙の子は蛙
という二十代の自分の句に縛られてしまったが、
川柳260年の血を私は誇りとともに背負ってゆく。(柳言より)
短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳!
47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。
東京を代表する川柳作家・尾藤一泉の渾身の作品群!
本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「すこしつかれてあたたかい色になる」。
納棺の儀からころがる種子ひとつ
灰よせの ころりとひろう阿頼耶識
しるべなき亡父のしらべにしばられる
父の血ちりちり唯識の器
足跡の途切れ 枯野に灯を探す
すこしつかれてあたたかい色になる
小便の多寡哀楽を噛みしめる
目次
柳言
第一章 おくりびと
第二章 さくらぎ
第三章 川柳学の日々
第四章 門前の道
あとがき
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