内容説明
呑むもよし 遊ぶなおよし ほどほどに
やがてに練れよ 身と心
これは川柳ではない。しかし、私が二十歳になった時、父がハイボールを作ってくれながら、手渡してくれた一句である。時々脱線はしてきたけれど、いつも頭に残っている父の有り難い言葉である。(柳言より)
短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳!
47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。
東京を代表する川柳作家・佐藤朗々の渾身の作品群!
本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「黄昏れた顔は似合わぬエンマさま」。
喜怒哀楽全て神サマ仏さま
気を鎮め硯の海に浸す筆
こりもせず旅と酒とで午の年
遠くても逢えば心が通う仲
火傷などたまにはしたくなる元気
ナベと釜三畳一間から歴史
たらいまわしされて電話に出てるトゲ
目次
柳言
第一章 喜怒哀楽
第二章 心意気
あとがき