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内容説明
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「歩兵」は最も基本的な兵科であり、最も古い兵科でもあります。あらゆる戦場に登場するのが歩兵といえるでしょう。本書では「歩兵とはなにか?」という素朴な疑問からスタートし、「歩兵の戦う技術」を解説していきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
12
歩兵と言えばやられ役であり、日本陸軍の旧弊さを論う為の存在と思われがちであるが、「ある地域を占領し、支配し、コントロールするため」の「我の意志を彼に強制する為」には欠かせない存在であることを大変わかり易く学べる本である。『歩兵の本領』の歌詞にあるように「軍の主兵は此処にあり」と首肯でき、自衛隊の普通科を見る目も大きく変わる事間違いなしである。P.28の「志願制度と徴兵制度」は自衛隊の教育課程に大きな自負が有るが故の意見なのだろう。それだけは少し納得しかねるものがある。徴兵制って本当にアレなのも来るんですぜ2019/05/31
ikedama99
6
システムとしての「歩兵」の姿をきちんと読んだのは初めてだと思う。「ある地域を占領し、支配し、コントロールすることは、歩兵でなければできない」という言葉や「角度、方位の表し方」などはなるほどと思った。2019/01/15
無重力蜜柑
5
図解も豊富で読みやすいし、基本的な用語の意味や言葉の使い方、歩兵の装備や行動のセオリーについて分かりやすく解説しており良い。装備や戦史や各国軍や、いろいろな話題に飛び火しがちなミリタリーだけれど、著者がその辺りを抑制しながら書いてくれてる。しかし時折混ざる政治的主張の強さはちょっと笑う。なんか、自衛隊ってこんな人ばっかだな……。2021/02/24
yahiro
5
資料として読みましたが、何も知らない人には図や写真が豊富でわかりやすかったです。なにげなく使っている用語にも自衛隊的には使い分けがあったりするところが興味ぶかかったです。2019/08/21
Aminadab
4
この新書のこのシリーズは、左開きの横書き、見開きで一項目、左頁に文章、右頁に写真・図解、総頁数190。ムックは電車の中で広げるのが恥ずかしいので新書はありがたい。すでに知っていることも多いが知識をアップデートするためにこのシリーズは出るとすぐ買って読む。歩兵一名の個人装備全部のリストとそれぞれの重量(小銃4300グラム、銃弾120発3000グラム、たくあん缶100グラム)。防弾チョッキが20世紀末に実用化。敵を横から縦射する側防火器のたこつぼに、最近は繊維強化プラスチックの掩蓋をかぶせる、など。2018/12/13