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内容説明
「勝利至上主義は、もう辞めよう」
野球をする子供たちの数は、少子化よりも激しい勢いで減っている。それはなぜか? 甲子園で勝つことを究極の目標にした勝利至上主義が、子供たちへの間違った指導法を招き、たくさんの有望選手が将来の道を絶たれているのだ。その現状を変えるため、横浜DeNAベイスターズのキャプテンであり、WBC代表にも選出された「日本の4番」が、勇気を持って発言した。自らの体験に基づく提言の書。
「僕がこの本を書こうと思ったのは、子供たちに野球の楽しさそのものを取り戻してもらいたかったからです。野球をやる子供たちがどんどん減っているのに、抜本的な問題がほとんど話し合われていないように感じたからです。」(エピローグより)
【目次】
プロローグ ドミニカに僕の野球の原点があった
第1章 バリー・ボンズになりたかった
第2章 兄が導いてくれた道
第3章 バッティングに悩み続けた頃
第4章 「勝利至上主義」が子供たちの未来を奪う
第5章 堺ビッグボーイズの試み
エピローグ 「空に向かってかっ飛ばせ!」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えんちゃん
45
侍ジャパン4番筒香選手による少年野球への提言。豪快な天才スラッガーと思っていましたが、冷静な努力家なのですね。筒香選手が唱える『勝利至上主義はもうやめよう』いよいよ時代が変わるのかもしれない。高野連、野球指導者、保護者、野球選手、そして熱狂的甲子園ファンも変わっていこう。少年野球指導に恫喝は要らない。2019/06/11
たかやん
21
「どっちの打ち方の方が打てると思う?」と問いかけ自主性を重んじるような10歳上の兄との特訓を小学4年生から積み重ねてきた筒香選手にとって、むしろプロ野球選手になってから一軍に定着するまでの期間の一方的に押しつけられる指導の在り方に悩まされていたというのが印象的だった。また、ホームランを求められるタイプにも関わらずウエイトトレーニングには否定的で「日本人には合わないのでは」とまで主張されているのは興味深いです。2020/08/13
りんご
21
我が子は子供会でスポーツをやってますが、そんなに熱心にやらせていない私ですら耳が痛いです。勝ちたいのは子供より親だったりします。子供はミスができないプレッシャーでビクビクしてます。「野球は勝ったり負けたりするスポーツ」そうですね、その通り。トーナメント制に疑問ってのは全くその通りですね。2019/10/27
きたさん
21
表紙の雰囲気から児童書に近いものなのかと思っていましたが、読んでみると指導者、教育者に向けて書かれた本なのだと実感。現役のプロ野球選手がここまで腹を割って訴えていることを、様々な(スポーツ、教育)関係者はもう少し真剣に考えるべきだと思うし、考えた先にしかこどもたちの明るい未来はないのではと思う。「自分の頭で考える」ことの重要性を改めて考えさせてくれる良本。2019/06/25
こも 旧柏バカ一代
20
真夏の炎天下の下で、怒鳴られる、殴られるは当たり前だった少年野球。しかも教えてくれるのが野球選手として実績は皆無、指導では素人のオッサン。 それで怪我をする子供。お互いに不幸で気の毒過ぎる。2019/03/09