出版社内容情報
吉良邸に討入った赤穂浪士は、見事上野介の首級をあげ、内匠頭の墓前に供えた。浪士たちや家族のその後まで克明に辿る完結篇
内容説明
十二月十四日、吉良邸討入りが決行された。だが、寝所に吉良の姿はなく、浪士たちにあせりの色が見えた時、炭部屋を探っていた間十次郎が遂に吉良を発見、内蔵助の下知で見事首級をあげた。泉岳寺の内匠頭の墓所に報告した浪士たちは神妙に公儀の沙汰を待つことにした。幕府はとりあえず細川家など四家にお預けと決定する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
FeLis-IA
3
<課題図書>ついに本懐を遂げる赤穂浪士達。そして上意の沙汰待ちに。単なる闇討ちや敵討ちではないと常々念を押して意思を統一してきた義士達にとって、とくに首魁の大石さんにとってはここからが本当の戦いと言ってもいい。これは幕府に対しての、さらに奥に蔓延っている腐敗と偽善へ対しての挑戦。命を懸けた戦いの行く末は・・・。負けて欲しくないと心から願う。2012/06/24
よっちゃん
2
とうとう、悲願達成。炭置き小屋やの中を探索し見つけ出しクライマックス。最終巻では義士たちのその後はどうなるのか大いに気にかかる、また、吉良側のその後はどうなるのか?2018/08/19
Mzo
2
なんとか12/14までに討入りシーンまで読破。単純に義士礼賛でなく、各人各様の視点で書いてあるのがよい。2008/12/17
藍兒堂
0
★★★☆
rinrinkimkim
0
全8巻で7冊目、ようやく討ち入りました。脱落した義士がお酒を持ってお祝いに行くあたり実に笑える。しかしその脱落者の中に「脱落」したがために命を落とす人々も・・・人生モヨウであります。舟橋氏は仮名手本忠臣蔵のストーリーとちりばめてくれているので読みながら歌舞伎の舞台を思い出し、ちょっとDVD見ちゃったり・・・もう集中できないです><2014/08/29