内容説明
柳生との孤独な戦いに挑む忍びが駆使する特殊な術とは?(殺人刀) 下忍ゆえ舐めさせられた屈辱……愛する女のため抜け忍となった男の運命は?(忍喰い) 伊賀の里を焼き尽くした信長への復讐に燃える、美しきくノ一の恐るべき策謀。(月に告げる) ほか、本格推理作家6人が贈る全編書下ろしの作品集。『黒ノ巻』に続く、謎に彩られたスーパー忍者活劇第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
二分五厘
19
『鏑木蓮』兵法指南役・柳生家の特別任務を行う精鋭"印"に仕掛けられた罠。天罰が下りしこと必定なり。『吉田恭教』小頭を斬って軒猿の里を捨てた源蔵。"忍喰い"の追撃をかわしてたどり着いた我が家は。『小島正樹』北条の姫を上杉に送り届けよ。真田昌幸の命を受けた一行に待ち受ける殺人と消失の謎。『羽純未雪』本能寺の変と同時に仕掛ける脱出劇は、血生臭さと哀しみを添えて。『鳥飼否宇』なんだか舞台劇を観ているような。紅城奇譚(読んでない)外伝。『黒田研二』家康の伊賀超えを先導する忍者、しかし彼は家康の心から憎んでいて……。2020/07/11
トリプルアクセル
8
「黒の巻」に負けないくらいの傑作揃いだった。特に小島さんの作品は出色の出来。短い枚数なのに、毒殺と人間消失という魅力的な謎に加えて、意外性のある犯人と史実を踏まえた落ちと、文句なしの傑作だった。2018/10/04
頭無
3
「忍喰い」「虎と風魔と真田昌幸」が好み。今回はくノ一が活躍する作品が多かったかな。くノ一と言えば旅行で伊賀上野にある忍者屋敷に行った時、入り口でくノ一の格好をした女の子に「もう少ししたら呼び出しますので博物館を見学してお待ちください」と片言の日本語で言われたのを思い出しました2018/11/13
ひさか
2
2018年9月光文社文庫刊。殺人刀:鏑木蓮、忍喰い:吉田恭教、虎と風魔と真田昌幸:小島正樹、月に告げる:羽純未雪、素破の権謀:鳥飼否宇、怨讐の峠:黒田研二、の6編の書下ろしアンソロジー。シリーズ2作目。タイトルは、何が赤なのかわからないが、おそらく前巻の黒に対する対比なんだろうと想像する。前巻に劣らず、スーパー忍者の活躍が面白い。2019/03/15
こうさん
2
私にはどれもつまらなかったです。 特に「素破の権謀」の忍術解説は全く不要。 ただでさえ短編で頁数が限られているのに あんなのに4頁も使うなんて理解できない。2018/12/25