集英社新書<br> 母の教え 10年後の『悩む力』

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集英社新書
母の教え 10年後の『悩む力』

  • 著者名:姜尚中【著】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 集英社(2018/11発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087210538

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内容説明

首都圏の住み慣れた自宅を引き払い、これまでの生活をリセットして東京近郊の高原へと移住した著者は、それをきっかけに、今までとは違った眼差しで世界や同時代を眺めるようになった。慣れない土いじりや野菜作りに精を出していると、悲喜こもごもの思い出が、やさしい風や、やわらかな雨のように心を撫でていく。今は亡き、母、父、息子、叔父、先生、友達。今なら言える。すべての愛すべき人たちの思い出こそが私の故郷であり、私の先生だったのだと――。初めての「田舎暮らしエッセイ」という器に載せて、これまでになく素直な気持ちで来し方行く末を存分に綴った、姜尚中流の“林住記”。累計130万部の、『悩む力』シリーズ第3弾。 【目次】まえがき/序章 「山」に棲もう/第一章 空を見上げれば、いつでも/第二章 人は、歩く食道である/第三章 花の色/第四章 我々は猫である/終章 故郷について/あとがき

目次

まえがき
序章 「山」に棲もう
第一章 空を見上げれば、いつでも
第二章 人は、歩く食道である
第三章 花の色
第四章 我々は猫である
終章 故郷について
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てくてく

10
不思議な読後感の本。高原に移り住んだ著者が、母との関係、自分のルーツ、昨今の朝鮮半島人生について語ったと思えば、庭の手入れや飼うことになった猫にベタ惚れするようになる過程を綴ったりしている。まさに高原ホテルでうゆっくり楽しむような本だと思う。2018/10/23

templecity

6
朝鮮出身で旧日本軍人だった父と同じく半島から来た母の間に熊本で生まれた在日韓国人の著者。無学だが情のある母親に育てられた。父は朝鮮に戻り別な女性と結婚。それでも著者は早稲田を卒業し東大名誉教授にまでなっている。息子の死をきっかけに軽井沢に移住したが、そこで畑仕事もしているが在日の一次産業従事は珍しいとのこと。日本に居ながら朝鮮統一を望むが、一時の北朝鮮の暴発行為には心を痛めている。著者にとっては統一は悲願の様だ。2019/04/18

Carol

5
様々な悲しみと苦しみを抱えながらも、穏やかに幸せにあろうとする、そんな著者の姿が見えるようでした。読んでいて幸せな気持ちと心が苦しくなるような感覚が同時に起こりました。そして、日本と韓国、北朝鮮の間に起きた様々なことを知らない自分を反省。私たちが今、KPOPや韓流ドラマを楽しめているのが何故なのか、ここに至るまでにどれだけの人が辛い想いをし、努力してきたのかもっと知らなきゃいけないと思いました。2019/04/29

安東奈津

3
★★☆ やさしい気持ちになれる。 飯館村・菫 涙                   「菫程な小さき人に生まれたし」2019/07/16

Gaudi

3
人は皆、生まれたときの環境がその後の人生に影を落とすもの。あたかも業のように、どうにもならないものを抱えながら生きていくのでしょう。 哀しくも生きるためには食べるのです。食べて、生き抜いていくしかないのです。2019/02/15

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