内容説明
“霊が見える”心霊現象絶対否定派理系男子と
“霊がいるとくしゃみが出る”（ただし本人は無自覚）オカルトマニアの天然文系男子
正反対のふたりが、不可思議な超自然現象の解決に挑む、超常現象解決ミステリー！
Anti Ghost Research Institute（否心霊調査研究所）とは、霊などのオカルトを否定するために調査を行う機関であり、これは、二人が霊の仕業ではないかと持ち込まれる相談を科学的に解き明かしていく、四話からなる物語である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
50
起業資金を得る為に中学・高校と同級生の陽太と天哉がAGPI心霊相談所なるものを開く。開くったって資金があるわけでなし、最初に相談に乗った三鷹台のおでん屋が相談所となるのだが。この二人、陽太は霊肯定派で天哉は否定派、霊が視えるのに霊の存在を否定する者と、霊は視えないがくしゃみでその存在を知る者と・・面白い。が今日はTVで「聾の形」を観ていて今の小中学生・そしてこの二人が過ごした中高生時代って私には耐えられそうにないと(ーー;)。このコロナでイジメも無くなり、自死する中高生も無くなることを望みます。2021/04/29
kei302
34
あるある設定「霊×食べ物の店」なのだが、10年ほど前の中３から高校生のころの記憶が曖昧と言う点が気掛かりで一気読み。怪奇現象や霊的なものを調べる相談所の天也と陽太。相談内容の解明や陽太の体質、おでん屋の女将の過去など読みどころがあって面白かった。霊の仕業なのか、怪奇現象?呪い?なかなか科学的です。2020/01/27
すがやん
24
オカルト否定派理論男子と肯定派天然男子がバディを組んで、超常現象を解決する。そのままTVドラマに出来そうな、連作短編から繋がって、二人の謎の解決まで、サクサク進むまとまりのある構成。ホラー要素を含みつつ、理論で解決していく様は新鮮。所々、無理矢理感があり、物足りない感じもするが、読みやすくはあった。2019/05/31
メルル
22
幼馴染の二人が心霊相談所を開設。心霊現象を信じる陽太と全く信じない天哉のでこぼこコンビの掛け合いや心霊現象に囚われず様々な方面からのアプローチで事件を解決して行くことが魅力。おでん屋はこの物語のキーポイントになるわけで、おでん屋が相談所では無かった。とは言いつつも、美味しそうな料理は登場し、その点は嬉しかった(笑)2019/02/12
kanki
21
心霊肯定？否定？「強く否定するのは、肯定と同じくらいこだわっている証拠」切なかった2021/07/28
