小学館文庫<br> 砂の街路図

個数:1
紙書籍版価格
¥693
  • 電子書籍
  • Reader

小学館文庫
砂の街路図

  • 著者名:佐々木譲【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 小学館(2018/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094065763

ファイル: /

内容説明

父が隠していた、嘘より哀しい死の真相とは。

 なぜ父は幼い自分を捨てて失踪し、死んでしまったのか――。母の四十九日を終えた岩崎俊也は、父の死の真相を求めて、両親が青春時代を過ごした北海道の運河町へと旅立つ。二十年前、父が溺死する直前まで飲んでいた酒場の店主によれば、同じ法科大学漕艇部員だった女性の密葬に参加するために滞在していたらしい。さらに、昭和44年に漕艇部で起きたある事件を機に、陽気だった父の人柄が激変したことを知る。
 この街には、僕の知らない父がいた。
 父が隠し続けた、ぬぐいきれない恥辱と罪悪感。
 知られたくない、でも忘れられない過去がある。
 果たして、父は事件に関係していたのか? 家族にさえ隠し続けていた苦悩と死の真相とは?
 会心の野心作にして、まったく新しい「家族ミステリー」が誕生!!

※この作品は過去に単行本版として配信されていた同名タイトル の文庫版となります。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

達ちゃん

43
ちょっと地味目のストーリーでしたが、運河町を想像しつつ読了です。最後はあっさりな感じですが、これはこれでいいのかも。2020/01/30

ゴルフ72

31
小樽市街地地図を巻頭で記載されているが、本文中余りにも市街地の案内にしか感じず、中ほど過ぎる頃に確信に迫っていくが少し無理な感じは否めない。佐々木さんには申し訳ないが・・・2020/08/02

一笑

29
主人公の私立高校国語教師岩崎俊也が、20年前に突然失踪し、北海道の運河町で溺死した父の死の真相を追うという物語。警察物ばかり読んでいたので、佐々木譲さんがこんな本を書くとは思わなかった。最後の結末には今ひとつしっくりこないけれど、読みやすく、あっという間に読み切ってしまった。舞台となった運河町の描写があまりにも素晴らしく、コロナ渦収束後は是非行ってみたいとネットで調べてみたが、北海道に運河町はなかった。この運河町って、小樽のことか知らん・・・?2021/11/13

ツバメマン★こち亀読破中

26
両親が大学時代を過ごした北海道の運河のある町へ赴いた俊也。彼の目的は20年前に行先も告げずにこの町に来て運河で溺死した父について調べるため…。固く口を閉ざす地元の関係者、徐々に明らかなる暗い事件、果たして父はどのような気持ちで人生を過ごしたのか?やはり佐々木譲は間違いないね!暗い話ではあるけれども止まりませんでした!2020/12/25

JKD

25
子供の頃に失踪して北海道で溺死した父の謎を追ってひとり運河町へ。そこは運河に囲まれて何十年も時が止まっているかのような古い石造りの街並みだった。昭和44年の漕艇部に何があったのか、町の見どころマップ片手に迷いながら真実を探し始める。少しずつ真相が見えてくるけど決定的なものがなく、ひたすら運河町を彷徨い続ける。そのうち私も冒頭の地図を見なくても位置関係がわかってきて情景がすんなり入ってくるようになった。俊也がこの町に興味を抱く気持ちがなんとなくわかる気がした。2018/11/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13193842
  • ご注意事項

最近チェックした商品