内容説明
空前の横溝ブームを巻き起こした代表的名作! 当時の担当編集者が語る横溝秘話、著者自身による映画版への寄稿等、大幅に付録資料を加えた決定版!信州の財閥・犬神家で起こった遺産相続争い。家宝、斧・琴・菊に関連付けられた凄惨な連続殺人に金田一耕助が挑む! テレビで、映画で、常に大ヒットになる話題作のオリジナル!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪風のねこ@(=´ω`=)
81
恥ずかしながら初読。時代を感じる作風も面白いが、何より複雑に絡み合った人間関係と事情が素晴らしく面白い。ミステリの主旨から外れるけれどもっと掘り下げても面白いかなと思った。なんとなく江戸川乱歩著作を思い出す外連味も、それで恐怖を煽り、人々の心情をたっぷりと描いている点も良いな。2020/02/07
優希
40
遺産争いの血で血を洗う物語でした。スケキヨの印象が強烈です。2024/01/21
katoyann
19
犬神家の一族が収められている。映画と内容が少し異なる。佐武、佐智が殺されるのだが、映画では佐智の死体は屋根の上に置かれるのに対して、原作では湖畔の空き家で椅子に縛り付けられた状態で発見される。また、映画では佐清が珠世の部屋に入り、ほんの短い時間別れの言葉を告げるのだが、作品では珠世を絞殺しようとする(なお、犯行の偽装であり殺意はなかったとされる)。トリックはあまりないが、莫大な遺産を佐清にもたらさんとする松子の狂気には身震いした。松子はサイコパスなのではなかろうか。2024/08/30
poke
12
遺書の内容の巧妙さや相続というどこか寒々しいものに目を絡ませられ進んでいったが、その根底にあったのは人の心であったことがわかりホッとする。最近、横溝正史の小説を続けて読んでいるけど、どれも最後は人としての心が見せてくれるところが益々横溝正史を読みたくなる一因だと思う。2017/12/02
スターライト
9
信州財界の巨頭、犬神佐兵衛が死んだ。残された遺言状が一族が集合した場で弁護士によって読み上げられると、分与されると思っていた三姉妹ではなく、佐兵衛の恩人の孫娘が選ぶ結婚相手、もしくは佐兵衛の愛人の息子・青沼静馬が優先的に相続することが書かれていた。その後に連続する殺人事件が発生。果たして犯人は、その意図は何なのか。親族同士の醜い争い、佐兵衛の複雑な性癖、家宝に見立てた殺人など多くの要素を取り込みながら結末へと一気になだれ込む。陰惨な中にも男女が最後に契りを交わすラストは、感動的だった。2024/06/04
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