小学館文庫<br> 白をつなぐ

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小学館文庫
白をつなぐ

  • 著者名:まはら三桃【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 小学館(2018/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094065770

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内容説明

駅伝は箱根だけじゃない! 「全国都道府県対抗男子駅伝」を描いた感動物語。

箱根駅伝の余韻が残る1月、広島駅のホームに中学生から社会人までの福岡県を代表する駅伝チームが降りたった。原爆ドームと宮島厳島神社のふたつの世界遺産を結ぶコースを走り抜ける「全国都道府県対抗駅伝」に出場するためだった。
年代も練習環境も違う選手たちが、それぞれの悩みや葛藤を抱えながらも思いをひとつにゴールへと襷をつなぐ。彼らを支える家族や指導者たちの思いを乗せて……。
走者ひとりひとりのドラマとともにレースは展開し、そして、最終区間は胸に迫る意外な結末へ! タイトルの「白」の意味とは? 
巻末に駅伝解説者、金哲彦氏インタビュー掲載。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Jun Sasaki

20
初読の作家さん。駅伝は駅伝でも、都道府県対抗男子駅伝の福岡県チームのお話。あどけない中学生から引退を決めた実業団選手まで、世代がさまざま。バラバラのエピソードが一通の白い手紙を軸につながっているのが心憎いです。結果の種明かしも納得。キロ3分で走る世界の大変さは、ほかの駅伝小説より伝わってくるかな。都大路や箱根だと観客視点になるけど、中学生がいるだけに、走る側視点を感じさせてくれるのかもしれません。2020/01/29

じぇりい

12
すごく良かった。男子都道府県対抗駅伝のコース沿線に住んでいて応援にも行っていたのでそれプラスでこれまでに読んだ駅伝小説の中で、一気にベスト3にランクイン。各方面で活躍してはいるものの寄せ集めのチーム。選手や監督やコーチ人の個性も色々。そんな中それぞれの選手が走りながら監督の掲げた「白」を繋いでいく。表紙のタスキが赤なのに何でタイトルは白なのという疑問も読んで解決。レース結果もあり得る形で、それでも読後は清々しい気持ちになった。2018/12/30

さーくる・けー

8
全国都道府県対抗駅伝を舞台にした駅伝小説。これまで駅伝を扱った作品は学校を主体に、部活の悩みや同年代のライバル関係などをテーマにしたものが多く、良くも悪くも「走る」苦しさが感じられるものばかりでした。この作品は中学生から30代後半の実業団選手まで、いろんなタイプのランナーが、担当区間を走る中で、それぞれの気持ちが描かれています。しかも、決して暑苦しくはなく、時にはコミカルに、サラッと読み進めることができます。スポーツ小説がそれほど好きでない人にもお勧めできる、非常に良質な物語です。2019/02/18

ひな☆あられ

4
全国都道府県対抗駅伝を主題にし、出走する選手の生い立ちや心情を綴った作品。個人的には吉竹選手の章が良かった。これからの季節、益々盛り上がっていく駅伝だが今まで全国~はそこまで注目してなかったので、今年は見る目が少し変わりそう。2018/11/20

タバサ

3
 まるで見てきたように物語を書くまはら三桃さんの駅伝小説です。年代の違う選手が集まって駅伝チームが作られます。中学生から社会人までが同じ福岡チームとしてタスキをつなぐ事になりますが、初めの顔合わせから大会後の懇親会までが書かれています。まはらさんの見てきたマラソン選手たちが、モデルとなっているようなので、あの人のことかなと想像しながら読みました。テレビで見ている順位とタイムだけの駅伝を、個人のエピソードを加えて、人と人との繋がりを感じさせる気持ちの良い物語となっています。2022/04/03

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