内容説明
最新のVRゲームに没頭するあまり、長時間のプレイによって命を落としてしまった青年・柳木徹。彼は遊戯を司る神の力によって、異世界に転生して新たな人生を送ることになった。しかも「生前好きだったゲームの力」を扱う能力を神に与えられて。思わぬ贈り物に喜んでいた透だったが、その与えられた力は「昔に熱中していたTCG」だった。透はお供の犬耳少女ワフと共に旅に出るものの、異世界には危険なモンスターや盗賊たちがはびこっていて超キケン! 予想もしていなかったハチャメチャな第2の人生、透は異世界での新しい自分の居場所を見つけることができるのか!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じお
9
★★★☆☆ VRゲームに没頭しすぎて命を落としたフリーター・柳木徹は遊びを司る神の図らいによって異世界に、TCGの能力を持って転生する、カードゲーム風なろう系ファンタジー第1巻。なろうテンプレだが得たチート能力がカードゲームをベースにした魔術で、ちょっとしたアクセントが思わぬ面白さを生んでいて中々良かったです。所謂カードゲームにおける、「お目当てのカードが中々引けない」「カードを使うか否か」といった醍醐味が、基本ヌルヌルのなろうらしさに若干のシビアさを加えたいい塩梅となり、個人的に良い読み心地。→2021/03/10
KUU
3
ベースはMTGか。まぁ、有名ですもんね。むしろレイフィールドとかネタにされたら困惑するわ。しかし、カードのようにペラッペラやな。他の神様とそれらが選んだ転生者の扱いが酷い。読者受けには「下に見れる対象」が有用なのかもしれんが、最初から存在が無い方が大分マシだっただろってくらい作品を損なってる2021/02/07
ぱい
2
異世界に転生し生前1番好きだったカードゲームのモンスターやアイテムを召喚できる能力を得るという話。MTGやったことないからよく分からないけど、たぶんMTGをモデルにしたカードゲームなんだろうな… 手札からしか召喚できないとか、召喚するのにコストが必要とか制約があるのは面白い。でも主人公が自ら戦った方が強いのでは??という気もしなくもない…2021/03/01
たみ
2
〔kindle Unlimited〕「デッキ」というタイトルにたがわずMTGめいたカードゲームを武器に異世界を探訪する話。ただし「デッキからランダムにカードを引く」以外の要素はほとんどTCGと言い難い。どちらかというと少しずつ増えるリソースを消費してユニットを設置するタワーディフェンスや身を固めていくローグライク等に近い。あまり爽快感もない。一方の「探訪」要素は本当に探訪であり、1巻時点では森でサバイバルをしている。色々書いたけどワフがかわいいのでいいですね。2020/01/13
へるぷまん
2
★★★★★ 異世界クレナクレムの神々の一柱である“遊戯と悪戯の神”セルエノンにより、カードを操る力と騙し討ちのお詫びとしての力を授けられ、廃VRゲーマー故に心筋梗塞で死亡し転生したトールとデッキケースに宿る聖霊ワフの物語。 『転生したら剣でした』の作者。TCGに馴染みの無い方にはカードの内容や仕様が解り難いかもだが、MTG経験あるので特に気にならずに楽しめた。今後有用なカードが増え自分でデッキ構築可能になると、段々チート化していくのでしょうね。 BOOK☆WALKER限定特典SS「トールの悪夢 戦国編」2019/08/12