修羅の高峰

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修羅の高峰

  • 著者名:梓林太郎【著】
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • シティブックス(2018/11発売)
  • 5/5はこどもの日!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784766924077

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内容説明

長野県警豊科署の人情刑事・道原伝吉が直面する3つの難事件。
「岩稜の記憶」
鶴田家の長女・左蓉子の結婚式当日、新婦の父・晴良が溺死体となって上高地梓川上流のダムで発見された。
晴れの日に自殺などするはずもない。が、他殺と断定する証拠もなかった。
所轄の豊科署刑事・道原伝吉は、晴良がなぜ、長女の結婚式当日の朝、ダムに行くことになったのかを推理し、地道に捜査をつづけると……。
「氷雨の感染」
長野県穂高町で、宅配業者が見つけたのは、玄関に溜まっていたおびただしい量の人血だった。
この失血量ではとても生きてはいられないはずだが、人はどこにも倒れていなかった。
死体なき殺人事件の様相を呈するなか、捜査を進める道原伝吉は、その家に、殺意が潜んでいるのを読み取った……。
「高峰の掟」
豊科署長宛に、「宮坂刑事の妹は『変態教室』というAVに出演している」といった内容の手紙が送られてきた。
名指しされた刑事とその妹は実在し、妹は現在、行方がわからなくなっていた。
刑事課次長から相談を受けた道原伝吉は、東京に出向き、AVの制作会社を訪ねることからはじめた。
思わぬ展開に向かうなか、人情刑事・道原伝吉の胆力は見事であった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨーコ・オクダ

23
道原伝吉シリーズ。中編3本収録。どれもガッチガチの山岳モノではないので、登山にそれほど興味がない人でも大丈夫。(2本目の「氷雨の感染」なんか、登山シーンゼロ)1本目と3本目は、過去の登山でのアクシデントがきっかけとなるパターン。でも、花嫁の父親が結婚式当日に殺害される事件とか、伝さんの部下の妹がAVに出演しているとの投書が警察署に送られてきて…とか、設定やらアプローチが全然違うのでどちらも興味深く読める。1本目は花嫁の家族に、2本目は犯人の家族に、3本目はAV出演した家出娘に、暗い影が残る感じ。2019/09/01

yamakujira

5
「岩稜の記憶」「氷雨の感染」「高峰の掟」の中編3本を収録。「岩稜~」は娘の結婚式の朝に父親が殺され、道原刑事は過去の遭難事故との関係を疑う。「氷雨~」は住宅地での殺人事件を王道の捜査で解決、珍しく山の要素はまったくない。「高峰~」は後輩の妹を連れ戻しに上京した道原刑事が彼女が関わる殺人事件に遭遇、さらに北アルプスで発生した事件との関係に気づく。軽く楽しめるけれど、父を殺された花嫁、残された子供、被害者にせよ加害者にせよ家族に罪はないのだから、家出娘ともども、未来の幸せを祈ってあげたいね。 (★★★☆☆)2020/03/29

micky

1
この前の小説とは対照的に、軽く一気に4日ほどで読んでしまった。山を少し絡ませた、殺人事件の短編が3部。いずれもそれなりに楽しんで読める。2018/07/12

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