内容説明
イギリスの科学雑誌「ネイチャー」に続々と論文を発表。
無類の天才学者の破天荒な生涯とは!?
奇行のゆえか国内よりは海外での評価が高く、イギリスの「ネイチャー」誌などにさかんに寄稿した。
研究分野も多方面に渡り、民俗学、民族学、菌類、粘菌類、藻類などを研究。
神社合祀に反対し、国と対立したが、昭和四年の和歌山への天皇行幸の折にご進講をつとめ、学者としての生涯に輝かしい履歴を加えた。
解説・多岐祐介
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
i-miya
9
多岐祐介解説。杉村楚人冠(そじんかん)。闘鶏神社へ赴く熊楠。M39.08 結婚、熊弥(くまや)出産。上松蓊。M41.06 田辺くりす川上流、くまの川。M41.11川湯みのお谷、玉置山、ハギ、湯のみね、異形のものが天より降ってきた、人夫の文吉、文やん、沼を愛する王、スイス2006/07/17
i-miya
2
多岐祐介解説。杉村楚人冠(そじんかん)。闘鶏神社へ赴く熊楠。M39.08 結婚、熊弥(くまや)出産。上松蓊。M41.06 田辺くりす川上流、くまの川。M41.11川湯みのお谷、玉置山、ハギ、湯のみね、異形のものが天より降ってきた、人夫の文吉、文やん、沼を愛する王、スイス
Hiroshi Takeshita
1
題名に形容詞をつけるとしたら、哀しき巨人伝なのかも知れない。泣いた赤鬼的な。凄い能力を持ちながら、それが我が身を不幸にするという事なのかも知れない。ここでは、悪者の様に描かれる弟が実に対照的である。今に残る酒造メーカーの人達は、いい気がしないかも知れないが、弟にだって正当な言い分があるだろう。幸せだったのは、どちらだったのか?という事は不毛な問いだし、ましてや息子の病気の原因が二人の確執にあるという事はさらに不毛な問いだが、その事を排除したとしても、人間の幸せというやつはどうなんだろう、と考えてしまう。2018/11/01