内容説明
演じることは、人生そのものだ。
時代劇・映画史研究家の春日太一氏が、総勢23名の名優たちから役者人生と演技論をじっくりと聞き出した一冊。既刊インタビュー集『役者は一日にしてならず』を超えるボリュームと熱量。仕事に懸ける男たちの思いに思わず胸が熱くなる。織本順吉、加藤武、宝田明、山本學、左とん平、中村嘉葎雄、上條恒彦、山本圭、石坂浩二、藤竜也、橋爪功、寺田農、江守徹、西郷輝彦、武田鉄矢、火野正平、勝野洋、滝田栄、中村雅俊、笑福亭鶴瓶、松平健、佐藤浩市、中井貴一(生年月日順)が登場。(2018年10月発表作品)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
18
ベテラン役者へのインタビュー集。一冊を通して読んだあとに、もう一度題名を見て、ああそういうことだな、と納得する気分になった。さまざまな人が登場するけれど、どの人も、そんなにお芝居や映画に興味が無い私でも知っているビッグネームばかり。そして、そんな人々が真摯に語る自らの人生と芝居へのこだわりは、役者というジャンを飛び越えて卓越したひとの人生には必ず存在するある種のこだわり、匂いのようなものに感じられました。つくづく、人間ってすごいなと思ったわけです。面白かった。2018/11/24
でかぱんちょ
10
ベテラン俳優23名へのインタビュー集。前作とも言える「役者は1日にしてならず」が大変面白かったので、本書は週刊誌連載中から書籍化を楽しみにしていました。名優といえる方々の言葉はそれぞれに重みがあって、役者論、時代劇論としてだけではなく人生論としても大変興味深かったです。2019/01/10
そうぺい
9
初読。春日さんの本は前作「役者は一日にしてならず」より、二作目ですね。ローマシリーズですねw勿論面白く、興味深く。今作の特徴は、題名通り役者を目指し、役者として功を成し遂げた人達のインタビュー集が前作だったならば、様々な芸能職や、経験から役者をやることになり、評価を得ている人達のインタビューが多いこと。違う道から、突然入ってくれば当然反発され、叩かれ、途中で倒れて終わることも多いはず。しかし、諦めなければ、道は最終的には同じであると。このことはどのような仕事でも言えることで。次は女優編も読みたいですね。2018/12/20
角
7
役者へのインタビュー集第2弾。複数の人の話を読むことで、内容が重奏し、深みを増していく。複数の話者から話題に出るのが、声の話。そして、森繁久彌と勝新太郎、文学座などの劇団。映画関連の本だと、配給会社主軸だったり、監督軸だったり、一人の俳優軸だったりが多いけれども、このように「人のつながり」軸でまとめていくのも、日本映画界の流れが見えて、面白い。女優編も出ないものか。2019/01/05
なつみかん
7
いつか出るのかな?この続き、まだまだ話を聞きたい役者さんは多いね (o^^o)2018/12/23