内容説明
薩長同盟、寺田屋騒動、龍馬暗殺、大政奉還…。揺れる歴史の中で人々は様々な道を歩む。板垣退助率いる東山道隊の参謀として戊辰戦争に従軍した覚之助は、遠く会津の地で銃弾に倒れた。ひとり維新を生きのびた道之助は立志社に参画、自由民権運動の闘士に。自らの祖先・安岡3兄弟の生涯をたどりつつ、幕末維新の歴史とそこに生きた人々の息づかいを見事に再現した渾心の力作。(解説・小林秀雄)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さっと
7
上巻を読んでから十数年たってしまっていたが、昨冬に高知出張という二度とない僥倖に恵まれ改めて通読。高知出身の著者の親戚に一軒だけある「東北の安岡さん」の由来は、幕末~明治にかけて生きた安岡三兄弟にまでさかのぼる。四国に行った方は実感すると思うが、実に山だらけである。私は瀬戸大橋を渡って高松で一泊してからレンタカーで高知入りしたが、この間の高速道路のトンネル数はなんと19を数える。この山々を重臣殺しの安岡嘉助も、維新史に輝く竜馬も越えていった(彼らは松山方面かもしれんが)と思うと感慨もひとしおである。2026/04/28
モリータ
2
「土佐の郷士の家系である親戚の中に、ただ一軒だけ東北弁を話す家があったことから、自身の家系を遡る。史料を駆使し、幕末から明治維新にかけての動乱期に生きた祖先の姿を描く。」という『新訂国語図説』の作品紹介に魅かれ読んでみた。が、限られた字数のなかで導入部を紹介しているせいもあるか、ここから想像した歴史遡行ミステリ的なものではまったくなかった。安岡章太郎を読むのがはじめてということもあるが、自分の浅はかさを恥じるばかりである。幕末・明治期は中央史と往復を重ねてもっと立体的に知りたい。2012/01/26
Soichiro
1
素晴らしい。内容の熱さに比べて、登場人物に対して覚めた視点で記述してあるのが、読みにくいと思う向きもあるかもしれない。 家系図がついてはいるが、登場人物がこんがらがってくるのが玉に瑕。2013/06/28
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