内容説明
薩長同盟、寺田屋騒動、龍馬暗殺、大政奉還…。揺れる歴史の中で人々は様々な道を歩む。板垣退助率いる東山道隊の参謀として戊辰戦争に従軍した覚之助は、遠く会津の地で銃弾に倒れた。ひとり維新を生きのびた道之助は立志社に参画、自由民権運動の闘士に。自らの祖先・安岡3兄弟の生涯をたどりつつ、幕末維新の歴史とそこに生きた人々の息づかいを見事に再現した渾心の力作。(解説・小林秀雄)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリータ
2
「土佐の郷士の家系である親戚の中に、ただ一軒だけ東北弁を話す家があったことから、自身の家系を遡る。史料を駆使し、幕末から明治維新にかけての動乱期に生きた祖先の姿を描く。」という『新訂国語図説』の作品紹介に魅かれ読んでみた。が、限られた字数のなかで導入部を紹介しているせいもあるか、ここから想像した歴史遡行ミステリ的なものではまったくなかった。安岡章太郎を読むのがはじめてということもあるが、自分の浅はかさを恥じるばかりである。幕末・明治期は中央史と往復を重ねてもっと立体的に知りたい。2012/01/26
Soichiro
1
素晴らしい。内容の熱さに比べて、登場人物に対して覚めた視点で記述してあるのが、読みにくいと思う向きもあるかもしれない。 家系図がついてはいるが、登場人物がこんがらがってくるのが玉に瑕。2013/06/28
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