内容説明
「ようこそ。人ならぬ人が跳梁跋扈する、もう一つの現実へ」
会社帰りに事件に巻き込まれ、“刀”を手にしたことで“覚めたもの”――異能者となったサラリーマン・榊平蔵。
表社会から存在を抹殺された平蔵は、異能をもって影から日本を守護する組織『近衛』に入隊する。
高額な報酬のためサラリーマン時代に磨いた手練手管を駆使する平蔵だったが、護衛対象である高貴な一族の一人娘・日桜や近衛の仲間たちとの交流を通し、自身の在り方を見つめ直していく。
一方、闇に潜む他国の魔の手が、日桜と“刀”を狙い蠢いており……?
世俗にまみれた青年と無垢で高貴な幼女が織りなす異能剣戟アクション、開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
12
会社帰りに事件に巻き込まれ、異能者となった社畜の男が高貴な一族の姫と出会い、始まる物語。―――無垢な至宝を守るは、世俗に塗れた手が振るう刃。 世の闇に塗れ心を曇らせていた男が、少女や仲間達との出会いにより再び打ち直され、一本の守刀として完成していくこの物語。無垢な少女の男を慕う健気さ、優しさに触れ不器用ながらも距離を詰める男の不器用さ。そんなもどかしい絆がどこか癖になる物語であり、様々な刃が入り乱れる熱き剣戟も相まって、中々に見逃せぬ輝きを持つ物語である。さて、次の剣劇とは。 次巻はいつになるだろうか。2018/10/27
水無月冬弥
6
逆波先生(@sakanami0327)の #ラノベ 世界設定は異なりますが異能が秘匿されていますし、現代異能バトルということで、何はともあれ日桜様がお可愛いくていいですね、それほど強さはみえませんが、平蔵の新しい考え方が近衛のシステムを変えていきそうな雰囲気は異世界転移っぽいですね 2019/05/22
nawade
6
★★★☆☆ 冒頭で主人公がデキる男っぽいところを強調していたんだが、それほど優秀には思えなくて、ぶれてる。結局は主人公が思い上がっていただけ?鷹司副長が格好良い。立花姉のイラストがほしかった。2018/11/18
alleine05
5
なろう作品だけど異世界転生ものではなく現代異能もの。刀についてのうんちくがけっこう出てくるのは作者が刀剣ネタ好きなんだろうなーという印象。しっかりと地に足のついた作風で完成度が高かったけど、その分なろう作品らしい軽快感に欠けていて良し悪し。あと幼女ヒロインものだけど、個人的にこのヒロインはあまりツボにこなかったな。べつに嫌いではないけど、特に魅力を感じるわけでもないというか。全体的に悪くはないのだけどこの一巻単体で見るともうひとつ突き抜け切れない感じ。2018/12/17
玉ねぎ
4
存外面白かった。と言うかこれ、なろう作品だった事に驚き。なんか一昔前に流行った異能ものみたいなノリだが、日本刀と言う題材が自分の琴線に触れまくったのでそこが特に気に入った。 2019/06/07