内容説明
「年をとってこそ見えてくるものがある。若い頃の旅ももちろん楽しかったが、今のほうがずっと物心ともに豊かだし、人生の貴重な残り時間ということもあって、旅の時間が宝石のように輝くのである。」(まえがきより)
旅は若い人のもの、と思っていませんか? 年齢を重ねるほど、実りの多い充実した時間を過ごせるようになるのが旅なんです。どこに行くかはあなた次第。懐かしい場所を再訪したり、一期一会の出会いにワクワクしたり。思わぬハプニングも楽しんで!
60代からの人生をとびっきり豊かにする、キリシマ流極上の旅の楽しみ方。これを読んだら、あなたもきっと外の世界に出かけたくなりますよ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chantal(シャンタール)
85
桐島かれんやローランドのお母さんと言うくらいの認識しかなかったけど、戦中の上海で幼少期を過ごしてたり、ベトナム戦争中従軍記者をしてたり、すごい波乱万丈な人生。色んな国に行って色んな体験をしてらっしゃる。旅は楽しいばかりでなく、思わぬハプニングがあったり、嫌な思いをする事もあるけど、そう言うのもみんな楽しめちゃう人が本当に旅を楽しめる人で、色んな経験を積んで人生を豊かにしてる、それが美しいと言う事なんだろう。旅はやはりいいものだ。日常からひと時解放されて、自由になる気がする。私も旅する美しい人でありたい😃2020/03/19
ga
16
桐島洋子さんの経歴知らず読み始めたけど、従軍記者だったりとかなり破天荒なシングルマザーで相当パワフルな女性だったのね!華麗な生家、お育ちのイメージだったのだけど・・・とは言え培われた審美眼とフットワークの軽さが併さると無敵だわ!孫たちと過ごす旅館などTPOある価値観もいい塩梅だし、3人の子供たちを表す母の言葉も面白い。見た目とかだけでなく歳を重ねても生き生きと楽しんでいる姿の原点は好奇心。素敵だわ。まずは身近なところで箱根の天山湯治郷「羽衣」は是非訪れたい。うちの近所の描写は知ってるだけに可笑しかった!2018/12/22
いち
11
思っていたほどではなかった。著者の世界各国旅行記。筆者は、従軍記者をしていたらしい。そのためか、財産が豊富でそれを活用して後年世界各国を旅したようだ。国内外の幅広い交友関係やイギリス等にも別荘を所有している話など、庶民派の自分とは違いすぎたことやところどころお金持ちであることを誇示しているような表現が散見され、あまり親しみがもてなかった。意識高い系婦人が好みそうなエッセイ。2019/05/16
量甘
8
箒に乗った魔女のように旅ができたらどんなに楽しいだろう。いくつになっても旅をしていたい、そんな気持ちになる。「ホテルに泊まるときも、住まいを探すときも、まず一番にこだわるのは眺めの良し悪しなのだ。」には頷けた。2018/11/06
ジュースの素
7
あちこちに書いた散文を集めたもので、重複している文もあった。短い文なのでいずれも詳しくは分からない。子供3人を連れて世界を廻るなんていいな。彼女は4回も骨折しているとは驚いた。ホテルはやはり一流だ。羊が嫌い、自転車に乗れない、クルマの免許も無いなどけっこう苦手な物が多い。負け惜しみのような解釈が付いて笑えた。もう少し突っ込んだ旅の様子が知りたいものだ。2019/04/26