- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
モンゴルの南、内モンゴル地方。19世紀末から中国の植民地となったこの地に日本が現れ、その三分の二が実質的に満洲国の一部となるが、残り三分の一のオルドス地方は国民党支配下にとどまった。そこへ毛沢東が現れ、抗日と反共の間で揺れるオルドスをやがて悲劇が見舞う。日本の敗北にともない起きた国共内戦、中国共産革命によって内モンゴル全体が蹂躙されていく――。諸勢力間で翻弄された草原の人々の激動の歴史を、その地を故郷とする歴史人類学者が鮮やかに描き出す。
目次
第一章 清朝は遠くなりにけり──雪花如意・蘆占魁・出口王仁三郎/第二章 赤い都市と赤い英雄──日本統治時代のモンゴル/第三章 赤い太陽と「草原の黒い霧」──中国共産党の内モンゴル占領/第四章 万里の長逃──中国共産党によるモンゴル分断/第五章 草原に咲くピンクの花──中国共産党とアヘンの侵入/第六章 呪われた蒋介石と毛沢東──国民党と共産党のはざまで/第七章 天運尽きて、時勢に流るる──モンゴル人自決運動の挫折/第八章 エーデルワイスに散る──モンゴルを滅ぼした大量虐殺/第九章 女たちの「革命」
-
- 電子書籍
- re:take(4) サイコミ×裏少年…